【相次いで廃止へ】なぜ鉄道会社の時刻表やポケット時刻表がなくなっているのか?理由を考えてみた

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皆様、こんにちは。

チームネットラボのU5swです。

今回は、近年の各鉄道会社で見られる、時刻表やポケット時刻表がなくなっている理由について考えてみました。

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鉄道の運行と利用に欠かせない時刻表

駅の時刻表

鉄道において当たり前のように掲載されている時刻表。鉄道の運行管理や通勤通学、お出かけにとっては欠かせないものとなります。そんな時刻表において、最近個人的に気になる傾向が見られたので、紹介したいと思います。

駅の時刻表の掲示が減っている?

まず、駅の改札口付近やホームに設置されている時刻表が近年少なくなっている傾向にあります。参考としてこちらの記事を。

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これを見ると、これまで掲示されていた時刻表を掲示せず、路線図といった案内掲示に変わっています。そして、時刻表に関しては「ホームページで検索!」という形で、ホームページで調べるようにという誘導があることがわかります。

インターネットやスマホの普及によって、今はどこでも誰でもホームページを検索、閲覧できる世の中になってきている今、これからは掲示物に頼らず自分で調べてもらうことにシフトしていってるように思います。

駅の時刻表を簡単かつコンパクトに見れるポケット時刻表は各会社で削減傾向に

ポケット時刻表

駅の改札口や券売機付近に置いてあるポケット時刻表は、その名の通りポケットサイズの紙にその駅の時刻表が掲載されている時刻表です。コンパクトなサイズなため持ち運びしやすいのはもちろん、ダイヤ改正で時刻が変わることもあるため、鉄道ファンの間ではコレクションにもなっています。

しかし、このポケット時刻表も各鉄道会社において廃止する傾向にあります。廃止を決定した主な鉄道会社は以下の通り。

  • 九州旅客鉄道(JR九州)
  • 西日本旅客鉄道(JR西日本、岡山支社)
  • 西日本鉄道
  • 京阪電鉄
  • 阪急電鉄
  • 名古屋電鉄
  • 西武鉄道

これにより、利用者は駅の時刻表やサイトを閲覧して確認するといったことしかできなくなってしまいました。もちろん、見れる媒体が揃っているので、現地で確認したり調べれば済む話ですが、現地から離れている方や、検索に手間がかかって面倒だと思う方には痛手でしょう。

なぜなくなっているのか?

以上のことを踏まえて、なぜ時刻表の掲示が少なくなったり、ポケット時刻表がなくなっているのかを考察してみました。

インターネットが普及したから

先述した通り、まずはインターネットの存在が挙げられるでしょう。スマホの普及もあり、インターネットがより身近になった今、駅に限らずどこでも路線の時刻表や運行情報などを各鉄道会社や路線乗り換えのホームページで閲覧できるようになりました。このことから、わざわざ駅に掲示したり、ポケット時刻表を配布しなくても確認できる媒体が増えたため、存在意義が減ってきているということが考えられます。

新型感染症に伴う経営の悪化から経費の削減へ繋がったから

次に、鉄道の利用といった、これまでの生活様式を考え直すきっかけとなった新型感染症の存在が大きいと考えられます。感染症の流行に伴い、外出の自粛やテレワークの導入といった動きが大きくなったことで、鉄道の利用が大幅に減少し、ほとんどの鉄道会社の経営は悪化することとなりました。

苦しい経営の中、なんとかして運営していくためにも、「削れるところは徹底して削る」という方針で経費の節約を図るのは当然の動きです。その対象として、時刻表の掲示の減少やポケット時刻表の廃止があちこちで行われているものと考えられます。

事実、時刻表というのは利用客へのサービスを提供するためのものであり、時刻表を製作する制作費がかかる一方で、書店に置いてある時刻表を除いて全て無料で閲覧、配布されるため、経費的な面において鉄道会社側からすると、費用対効果は良くありません。

また、先述の通り、インターネットの普及において誰でもサイトにアクセスできる時代になったため、わざわざ掲示や配布をしなくても良いというのが現状です。

近年はIT技術の発達により、ペーパーレス化や電子はんこといったものも出現しています。その影響というのも受けているのではないかなと思います。

全ての方にメリットがあるとは限らないが…

インターネットの普及、経営悪化に伴う経費削減を理由として考察しましたが、この取り組みから影響を受けてしまう方が、インターネットを利用していない方(特に高齢者の方)だと思います。インターネットの使い方がわからないどころか、そもそも媒体を持っていない方やネット環境のない方に関してはある種痛手だと思います。紙はネットの有無に限らず全ての方に利用できるツールでもありますからね。

もちろん、各鉄道会社も利用客へのサービスの維持・向上を考えた時に、「なんとかしてでも紙媒体の掲示や配布を行いたい」と思うこともあるでしょう。しかし、時代の変化や経営の状況を考えた際に、苦渋の決断とはいえ削減や廃止に至らなければならないのでしょう。これ以上経営を圧迫して取り返しのつかないことになれば元も子もないですからね。

また、インターネットを利用していない層が少数派になりつつあることも考えると、時代の変化に対応したサービスに切り替えるのも重要な決断だと思います。「便利になれば不便になるものもある」この2つは常に付き物です。我々もその変化を受け止め、アップデートしていく力が求められることとなるでしょう。

まとめ:これも1つの時代の変化である

いかがでしたでしょうか?

今回は時刻表の掲示の削減やポケット時刻表の廃止について考えてみました。

今回の時刻表に限らず、あらゆるものが時代の変化によって新たに誕生したり、なくなったりを繰り返しています。この時刻表も現在は大きなターニングポイントを迎えている最中だと考えています。

今後の時刻表の在り方がどのようになっていくのか?引き続き注目していこうと思います。

今回はここまでとなります!ご覧いただきましてありがとうございました!

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