皆様、こんにちは。
チームネットラボのU5swです。
2月も後半になり、特に学生の皆様は後期の授業が終わって春休み!っていう方が多いでしょう。
休み期間中は色んなことにチャレンジしたり、自分のやりたいことに取り組める有意義な時間です。
その中で、1人や友人、家族で鉄道を使った旅行をされる方が多いと思われます。
今回は鉄道、特にJRを使って旅行する方に、知ってお得な割引サービスをいくつかご紹介します。
お得な乗車券の代表例
ここで、皆様が考える1番お得な乗車券と言えば何を思いつかれるでしょうか?
ほとんどの方は、「青春18きっぷ」を思いつかれるかと思われます。
「青春18きっぷ」とは、春季、夏季、冬季の3回に分けて期間限定で使用できる乗車券で、1日を1回分として計5回分使用できます(複数人で1枚の切符を使用することも可能)。定価で12050円で販売されており、JRの窓口に行けば購入することが可能です。
青春18きっぷを使う際は、まず、最初に乗る駅の友人改札口に向かい、駅員さんに見せて1回分のハンコを押してもらい入場します。1日を1回分とカウントするため、1日中でできるだけ様々なところや目的地にたどり着けるよう、予め計画は立てておきましょうね。
※最初に乗る駅が無人の場合、最初に降りた友人駅で一旦改札口に行ってハンコを押してもらうか、列車の乗務員さんが走行中に検札に来られた際にチェックしてもらいます。
青春18きっぷの利点と言えば、JR線内であれば1日の間でどこでも行くことが可能な点にあります。1回分の値段が、12050÷5=2410円となっており、往復で2410円以上ならどれだけ遠くに行っても元が取れるので、長旅になるほどお得に旅行することができます。
しかし、こういうお得な切符であるがゆえに、当然制約もかかってきます。以下に主な制約をまとめてみました。
- 青春18きっぷが使用できるのはJRの普通列車および快速列車のみ
- 新幹線、在来線特急では使用できない(一部例外あり)
- 他社線では使用できない(一部例外あり)
- ライナーや全車指定席の快速(ムーンライトながら等)では、別途ライナー券や指定券を購入する必要がある
- グリーン車に乗る際は使用できない
- 時期が限定されているのでいつでも使えるわけではない
といったように、このような縛りの中で旅行をする必要があります。そのため、行く場所によっては遠回りをしたり、本数が少ない区間でひたすら待ったりしないと行けないことがあるので、それを承知で行動していかなくてはなりません。
しかし、中にはこういう人もいるでしょう。
- 移動に時間を費やしたくない!
- 旅行先で長時間楽しみたい!
- 多少値段は高くなっても早く楽に行動したい!
- 乗り換えを考えるのが面倒くさい!
時間のかかる普通列車で何時間も過ごしてばっかだと退屈で疲れるっていう方もほとんどだと思われます。でも、どうしても費用は安く抑えたい!という方に、18きっぷ以外の割引をいくつかご紹介しましょう。
① 往復分の乗車券を買えば安くなる、往復割引
JRを始め交通機関を使う際は、必ず乗車券が必要となりますね。その乗車券に関しても、行きと帰りで分けて買うか、行きと帰りをまとめて買うかで値段が変わることがあります。
この往復割引というのは、乗車券を往復まとめて買うことによって、通常の値段から1割引された値段で購入することができるという割引のことを言います。この割引は年齢関わらず全ての方が恩恵を受けることができます。
しかし、往復割引が効く条件は当然存在します。その条件とは、
- 片道の営業kmが601km以上であること(600km以上ではないので注意!!!)
ということです。いくら割引を効かせたいからと言っても、601km未満では当然効きません。
広島駅を起点に、どこまでの乗車券なら割引が適用されるのか例を挙げてみましょう。
- 広島〜東京 894.2km(割引適用⭕️) 乗車券(片道分):11800×0.9=10620円
- 広島〜静岡 714.0km(割引適用⭕️) 乗車券(片道分):10340×0.9=9306→9300円(10円未満の端数は切り捨て)
- 広島〜豊橋 600.6km(割引適用❌) 乗車券(片道分):9790円のまま
という感じになります。もし仮に行き先が豊橋までで、どうしても割引を効かせたいのなら、新白島以西の駅から利用しましょう。すると、
- 新白島〜豊橋 602.4km(割引適用⭕️) 乗車券(片道分):9790×0.9=8811→8810円
となり、広島駅から乗るよりもお得になりますよ!
ここまで、適用される条件とその例を述べてきましたが、往復乗車券のデメリットとして、
- 片道往復関わらず、乗車券に使用期限があり、行く先で長く滞在することができない。
ことが挙げられます。2泊3日程度の旅行なら大丈夫ですが、3週間や1ヶ月といった長い期間だとさすがに使用期限をオーバーしてしまうため、特に長い休みを使って地元に帰省する方に往復乗車券は使いにくいと考えます。往復乗車券を購入する際はその期間の予定をしっかり立てた上で購入することをお勧めします。
② 学生だけが使える特権!学生割引
学生の立場である特権を活かせる最大のアイテムがこの学生割引でしょう。学生割引は従来の乗車券の値段を2割引にする、学生にとって非常にありがたい割引のことです。
ただし、学生割引を適用する際にも条件や制約があるため、それに注意した上で利用しましょう。
まず、学生割引を適用するための準備として、
- 所属する学校で予め学割証を発行する必要がある
ということです。これがない限り、いくら”私は学生なんです!だから割引してください!”と駅員さんに言っても無駄ですよ。
大学の場合、主に本部棟に学割証を発行する機械が設置されている(そうじゃない場合もあるかもしれない)ので、必要事項を記入の上発行しましょう。
学割証を発行したら、ペンで乗車区間および片道or往復のどちらかを記入するところがありますので、それぞれ記入の上、みどりの窓口(または、みどりの券売機)に持って行きましょう。
次に、学生割引が効く条件についてです。条件は以下の通りになります。
- 片道の営業kmが101km以上であること(100km以上ではないので注意!)
最後に、学生割引を使う上で注意すべき点をいくつか紹介しておきます。
- 学割証は予め複数枚持っておくこと(何かあった時のため)
- 発行した学割証には有効期限がある(基本的に発行してから3ヶ月)
- 学割証の発行部数には限りがあることに注意(1年で20枚ほど)
- 列車利用時に学生証を持参しておくこと(切符の購入時に駅員さんに学生証を見せるよう指示を受ける場合があるため)
といった点が挙げられます。学生だからと言って何回旅しても割引される訳ではないということ(そもそも1年に20回も学割証を使う余裕すらあるのか疑問)、学生限定である以上、学生以外の利用者が使うような不正を防止するためのJR側の対応に応えることを頭に入れた上で、お得に楽しく利用しましょう!
(U5swの体験談)学割をうまく使う利用例
往復割引の時にも紹介しましたが、学生割引にも営業kmによって効く効かないが存在します。
ここで、私が次に紹介する旅の際に行った工夫を紹介します。
これは昨年の11月に乗ってきた「快速庄原ライナー」の動画です。これに乗車した際に使った切符を以下に示します。
ご覧の通り、広島駅からではなく五日市駅からとなっています。そして、切符には学割の文字が。
私自身、最寄り駅は五日市駅ではありませんが、あえて五日市駅まで行ってから旅をスタートしたということです。その理由が先ほど述べた「営業kmによる割引が効く効かない」の話に繋がっていきます。
はじめに、広島駅〜備後庄原駅間の営業kmとその運賃を示すと、
- 営業km:90.6km 運賃:1690円
となり、営業kmが101km未満のため、学生割引は適用されません。
よって、どこから乗れば学生割引が適用されるのかを順に調べていくと…
- 新白島駅〜備後庄原駅間 :92.4km(適用❌),1980円
- 横川駅 〜備後庄原駅間 :93.6km(適用❌),1980円
- 西広島駅〜備後庄原駅間 :96.1km(適用❌),1980円
- 新井口駅〜備後庄原駅間 :100.3km(適用❌),1980円
- 五日市駅〜備後庄原駅間 :102.7km(適用⭕️),1980×0.8=1584→1580円(端数切り捨て)
となり、学生割引を効かせて備後庄原駅に行きたい場合、五日市駅から先の駅でないといけません(新井口駅があと700m遠かったら…)。
そのため、私は当日あえて五日市駅まで自転車で遠回りしてから乗車しました。時間的に考えるととても非効率ですが、学割の効力は非常に大きく、広島駅から普通に乗るよりも安くすることができます。
ちなみに、五日市駅以外で割引を適用できる境界の駅は以下の通りです。
- 山陽線(広島以東):中野東駅,102.9km(※ちなみに安芸中野駅は100.9km(⌒▽⌒))
- 呉線:坂駅,102.2km
- 可部線:七軒茶屋駅,101.6km(※ちなみに緑井駅も100.9km(⌒▽⌒),というか安芸矢口駅まで歩いた方が早いし1520円で学割使うメリットがない(⌒▽⌒))
いかがでしょうか?あくまでも費用を抑える工夫の紹介なので、時間に余裕がない方、こんなめんどくさいことしてまで金ケチるつもりないわ!って思う方はやらなくても構いません。ただし、旅行するにおいて意外と重要な知識だったりするので、割引が適用される対象に関しては頭に入れておくと良いでしょう。
往復割引と学生割引は併用できるの?
ここまで、往復割引と学生割引について述べてきましたが、それぞれの割引の適用対象を見てこう思った方がおられるでしょう。
「601km以上の往復乗車券を購入する学生は、往復割引と学生割引を併用できるんじゃないか?」
結論から述べると、「できます。」
なぜなら、「割り引かれる条件を両者とも満たしているから。」これに尽きます。
ただし、割り引きされる割合に関して勘違いしやすいので、ここで詳しく述べていきます。
「往復割引は1割、学生割引2割だから、両者とも適用されたら3割引(30%オフ)になる!」って思った方はおられるでしょうか?
これは、「間違い」です。正しくは、2.8割引(28%オフ)です。
(定価の運賃)×(往復割引[0.9])×(学生割引[0.8])、すなわち、(定価の運賃)×(2つの割引[0.72])で計算されるので、2.8割引になります。
①で述べた例を用いてみると、
- 広島〜東京 894.2km(両者割引適用⭕️) 乗車券(片道分):11800×0.9×0.8=8496→8490円
- 広島〜静岡 714.0km(両者割引適用⭕️) 乗車券(片道分):10340×0.9×0.8=7444.8→7440円
- 広島〜豊橋 600.6km(往復割引適用❌) 乗車券(片道分):9790×0.8=7832→7830円(静岡より高い)
- 新白島〜豊橋 602.4km(両者割引適用⭕️) 乗車券(片道分):9790×0.9×0.8=7048.8→7040円
これを見ると、いかに割引が効いているかがわかりますね。安いことに損はありません。
まとめ
今回は主に往復割引と学生割引について紹介しました。しかし、この2つ以外にも便利な割引サービスがあるので、次回に説明しようと思います。
長くなりましたが、以上となります。ご覧くださいましてありがとうございました!
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