Mossphloxです。
8月21日、中嶋監督代行が初めて指揮をとりました。
幸先よく3-1で勝利を遂げました。
勢いに乗ってそのまま3連勝しました。
かなり急な監督代行就任です。
球団が西村前監督に辞任を求めたのが8月20日の試合後で、その場で前監督が辞任し、その日のうちに中嶋氏の監督代行就任が決まりました。それで翌日には早速試合です。
準備期間など全くありません。
そのうえ戦力が乏しいです。
それを1試合目でいきなり勝つのはお見事です。
きっと2軍監督をやっている中で、自分が1軍監督ならどうするかという観点で仕事をすることが出来ていたのだと思います。
とにかく中嶋オリックスが一時的とはいえ上昇気流に乗ったことは間違いありません。
その後すぐに弱いオリックスに戻りましたが、戦力が乏しいのですから仕方ありません。
ここでオリックス球団に一つ注文したいことがあります。
それは、もし中嶋監督代行を今後正式な監督に任命するなら、1年契約なり3年契約なりを結び、契約最終年のシーズン最終戦までは全うさせて欲しいということです。
理由を述べます。
辞任させられた西村前監督が2年前にオリックスの監督になった経緯は、そもそも球団からの強い要請でした。
それは2018年に福良元監督が球団からの続投要請を断って辞任し、当時ヘッドコーチだった西村氏も運命を共にしようと辞表を出したものの、球団に頼まれて監督に就任したというものでした。
あの時普通にヘッドコーチ辞任を受理すれば西村氏の名誉は保たれたのに、辞めるのを止めて監督就任を頼み、いざ監督になったら2年も経たないうちにシーズン途中で辞めさせるというのは、あまりに無体です。
確かに西村前監督は極端に積極的な采配で毎日のように走塁死を招いていましたが、シーズン途中で辞任させられてはあまりにも立場がありません。
シーズン途中での解任、辞任勧告には慎重になるべきです。
確かに2008年、2012年、2015年にシーズン途中の監督交替が発生した時は、一時的に勝率が上昇しました。しかしいずれも翌年にはまた弱くなりました。
それに何といっても、シーズン中の解任が多い球団の監督は誰も引き受けたくありません。オリックスは途中解任が多いゆえに外部から監督が来なくなり、それゆえ内部昇格ばかりになってチームの体質が変わらずにいます。
中嶋監督代行が今後勝ち続けられるかどうかはわかりませんが、勝てなかったとしても西村氏やかつての岡田氏のような途中解任(実質)の憂き目には遭わないことを、切に願います。