Mossphloxです。
Eテレで放送中の銀河英雄伝説で心に残ったシーンがあります。
2人の主人公が若くして出世したのを妬んで陰口を叩く連中を、傍から見ていたベテランが一喝するシーンです。
(注:銀河英雄伝説には銀河帝国のラインハルト、自由惑星同盟のヤンという2人の主人公がいます)
第3話。
ラインハルトの昇進について、それは実力によるものではなく彼の姉が皇帝の寵姫になっているからだと言って馬鹿にする同僚達を、アンスバッハ准将が一喝。
「見苦しいぞ! 彼らはその地位に相応しい働きをしたまでのこと。口を慎め!」
第6話。
軍の食堂で昼食中に、ヤン提督が異例のスピード昇進を遂げるのを妬み、実務経験の浅いことを小馬鹿にする同僚達。
たまたま一部始終を聞いていたビュコック中将が彼らを牽制します。
「後で恥じ入ることにならなければ良いがな。お前さん達は大樹の苗木を見て、それが高くないと笑う愚を犯しているのかもしれんぞ」
昇格や昇給をした同僚の陰口を叩き、または直接攻撃を加え、あるいは昇給降給の権限を持つ者に対して抗議するというのは、劣位集団のすることです。
真っ当な人間はそのような真似はしません。
現実には、不当な悪口を言う連中を目にしたら同調する人と傍観する人がほとんどです。特にその悪口の被害を受けていない人は、99%が同調か傍観するでしょう。
私が今まで属した職場自体が相対的に劣位集団だったということかもしれませんが。
アンスバッハ准将やビュコック中将のように、昇給昇格者を貶めようとする見苦しい連中に痛撃を与える人がいれば、その組織では良い人材が定着し成長していけると思います。
反対に、息を吐くように悪口を言う連中、性格の悪い連中が野放しにされて増長している組織では、たまに良い素質を持った人材が入ってもすぐに去って行くでしょう。
不当に人を貶めることを「見苦しい」と感じることができる感性を、これからも持ち続けていきたいと思います。
そして自分はサラリーマンですので、ある程度の地位についた時、アンスバッハ准将やビュコック中将のように、若い人を嫉妬から守ってあげられる人間でありたいと思います。
以上!