Mossphloxです。
電磁戦隊メガレンジャーという戦隊ヒーロードラマをHuluで観ました。
リアルタイムは1997年放送。子供の頃に観ていました。
Huluで最近配信されました。懐かしいので観ました。
この作品には、シリーズの他の作品にはない特色がたくさんあります。
リアルタイムで観ていた時には気が付かなかった色々な良さを発見しました。
① 高校生戦隊であることによる面白さ
戦隊のメンバーが高校生であるということを十二分に生かした脚本。
修学旅行に文化祭、大学入試それに卒業式といったイベントが劇中で描かれ、それを妨げるように敵が出現してくるというのが他のヒーローものにはない面白さを生み出している。
② 現実味のある展開
メガレンジャーだと知られたことで、市民から「戦隊がいるから敵に狙われる」式の論理展開で迫害を受ける描写は非常にリアル。
現代社会に対する問題提起といえる。
③ 敵も苦悩を抱えた存在
味方の博士と敵の博士が元は同じ志を持った研究者。
敵の博士はもともと味方の博士とともに地球を守るための研究をしていて名声もあった。しかし実験によって娘が事故死してしまい、それにより社会の非難を受けるようになり、すっかり心を病んでしまった。それで人間界に報復するために敵側に身を投じたという経緯がある。
亡くなった娘にそっくりのアンドロイドを創り、それが敵側のヒロインになっている。
単純に敵を倒してめでたしではない。敵は敵なりに苦悩を抱えた存在であり、地球人の視点から見れば憎むべき敵だが、敵側の視点では忠誠心の厚い部下であり或いは仲間想いの人物であるという一面が描かれる。
④ キャラクターに魅力がある
お調子者でいつも冗談を飛ばしているが、ナイスガイでやる時はやるレッド。
最も真面目で、それゆえ最も面白い、何事も疎かにしない硬骨漢、ブラック。
冷静な頭脳に端正なマスク、情熱も隠し持つブルー。
常識人で5人のツッコミ的存在のイエロー。
天真爛漫でドジっ子のピンク。
5人をメガレンジャーに選抜しつつも、高校生に重荷を背負わせたことを申し訳なく思い、いつも5人のことを第一に考えている博士。
ぐうたらだが生徒想いで、ドラマ終盤には骨のあるところを魅せてくれる担任教師。
等々。
キャラクター設定の優秀さはおそらく歴代シリーズで一番です。
⑤ 曲の良さ
オープニング曲の歌詞がストーリーと対応している。それでいてコテコテではなく現代的な曲調になっている。
エンディング曲がしみじみとしていて良い。
エンディングの映像はこれ以上ないほどノスタルジックで邪念がなく、微笑ましい。エンディングの雰囲気の良さは間違いなく歴代ナンバーワン。
⑥ マスクのデザインの良さ
マスクにメッキ加飾がなくてすっきりしている。
⑦ 主人公の設定と俳優の未来がリンクしている
主人公が焼肉につられて地球を守る運動に参加したほどの焼肉好きの高校生。中の人は焼肉の日が誕生日。現在は俳優を辞めて焼肉屋を経営している。
奇跡的じゃありませんか。
キャラクターの人物像が俳優に乗り移ったかのようです。
興味を持った方はぜひご視聴ください。
Huluで配信中。