【漫画】『童貞絶滅列島』1〜3巻を読んだ感想!

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Mossphloxです。

『童貞絶滅列島』(川崎順平)という漫画を読みました。

Kindleで既刊3巻を一気に読みました。

レビューします。

画力 C
キャラクターデザイン B
心情描写 A
コマ割り等の見やすさ C
構成 B
設定 A
面白さ A

(A〜D、Fで評価)

<ストーリー>

18歳以上の童貞が次々と突然死するDTG(童貞ジェノサイド)という奇病が蔓延。

18歳の誕生日までに卒業を果たすために性サービス店に殺到する童貞。童貞へのサービス価格を法外に値上げする事業者。周囲の女性を襲って本懐を遂げようとする童貞。法外な援助料を取ろうとするワリキリ少女などなど、謎の伝染病DTGのために次々と社会問題が噴出し社会は大混乱。

業を煮やした政府はアメリカ軍の武力によって18歳未満の童貞を童貞プリズンに強制収容し、童貞ジェノサイドによる死亡を防ぐための予防的処置としてプロによって強制的に本懐を遂げさせることを決定。主人公・来海英利も童貞プリズンに収容されるが……。

◼︎画力:C

画力はお世辞にも高いとはいえません。

全体的に人物の顔と身体のバランスが今ひとつ。

しかしながら後述するようにキャラクターデザインと描き分けはよくできているため、そこまで気になりません。

◼︎キャラクターデザイン:B

キャラクターデザインはよくできています。全員キャラが立っていて魅力的に描かれています。

主人公の周辺のキャラクターは可愛らしくデフォルメされています。一方で、北大路欣也似の総理大臣、麻生副総理に似せた大臣、蓮舫氏に似せた政治家といった面々が妙に劇画タッチでモデルそっくりに描かれており笑いを誘います。

童貞博士と呼ばれる医学研究者「敷島」、童貞を強制収容するプロジェクトの責任者である「エミリー愛崎」らもカリスマ性のあるキャラクターデザインになっています。

◼︎心情描写:A

心情描写はこの漫画の真骨頂です。

DTG(童貞ジェノサイド)という奇病によって人間の醜さが暴かれるさまを生々しく描きます。

童貞卒業を焦るあまり身近な女性に行為を迫る童貞。

一部の童貞の問題行動を恐れたあまりクラスの童貞全てを迫害するリア充と女子生徒。

迫害を恐れて非童貞を装う童貞。

童貞プリズンへの移送途中にマウントで口論になる童貞達。

さまざまなキャラクターの焦燥、恐怖、利己心といった感情が非常にリアルに描かれます。

◼︎コマ割り等の見やすさ:C

コマからコマへの視線移動がしにくい傾向が多少あります。

◼︎構成:B

構成はよく出来ているといえるでしょう。

全く飽きることなく一気に読めます。

◼︎設定:A

ぶっ飛んだ設定です。

単純な設定でもあります。

この設定だとギャグものかスプラッタものになるだろうと思いきや、心情描写が巧みで意外にシリアルです。ギャグ色、スプラッタ色はそこまで強くありません。その落差がこの漫画の面白いところです。

◼︎面白さ:A

文句なしに面白い漫画です。

ぜひ手に取ってみてください。

本屋で手に取るのは抵抗があるという貴方。そんな貴方にKindle版がおすすめです。Kindleなら紙より価格も安くなります。

ぜひ読んでみてください。

以上です。

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