【首都圏を縦に貫く2つのライン】湘南新宿ラインと上野東京ラインの特徴と利便性を解説!

【首都圏を縦に貫く2つのライン】湘南新宿ラインと上野東京ラインの特徴と利便性を解説!

皆様、こんにちは。

チームネットラボのU5swです。

最近鉄道に関する記事を書けていなかったため、久々に鉄道の内容を紹介していこうと思います。

今回は首都圏を通る中距離、長距離列車の2つの大動脈である、湘南新宿ラインと上野東京ラインを紹介していきます!

湘南新宿ラインと上野東京ラインで使用されるE231系1000番台(左)とE233系3000番台(右)

湘南新宿ラインの誕生と役割

湘南新宿ラインは、2001年に誕生した、大宮から東北貨物線、山手貨物線を通り、池袋、新宿、渋谷といった副都心を経由し、横須賀線に入り武蔵小杉、横浜、大船へと向かうJR東日本の運行系統の1つです。

大宮から先は宇都宮線(東北本線)の宇都宮方面へ、または高崎線の高崎方面へ直通します。対して大船から先は横須賀線の逗子方面へ、または東海道線の小田原方面へ直通します。

当時の首都圏の中距離、長距離列車は東海道線が東京駅、宇都宮線および高崎線が上野駅をそれぞれ起終点としており、池袋や新宿、渋谷といった副都心へは山手線や中央線、埼京線といった別の路線に乗り換える必要がありました。その乗り換えの手間を省き、複数の路線に乗り入れながら副都心を経由し、大宮以北および横浜以南へのアクセス向上を図るために、この湘南新宿ラインが誕生しました。

運行系統は大きく分けて2つ

  • 高崎線〜湘南新宿ライン〜東海道線(TST)
  • 宇都宮線〜湘南新宿ライン〜横須賀線(USY)

宇都宮線と東海道線を結ぶ湘南新宿ライン、および高崎線と横須賀線を結ぶ湘南新宿ラインは存在しません。これだけだと単純でわかりやすいと思いますが、問題は後述する列車種別とその停車駅。これがかなり厄介になるので注意していきましょう。

なお、湘南新宿ラインには新宿始発の特急「スペーシアきぬがわ」、池袋始発の特急「踊り子」、「サフィール踊り子」、空港特急「成田エクスプレス」は今回紹介しません。

使用車両はE231系1000番台かE233系3000番台が使用されます。

TST(前橋、高崎、籠原〜平塚、国府津、小田原間)

TSTは特別快速快速の2種類があり、これらの共通点は、横須賀線の西大井、新川崎、保土ヶ谷、東戸塚を必ず通過することです。

特別快速小田原行き(大船)

特別快速は主に昼間時間帯に高崎〜小田原間を運行する最速達種別で、横須賀線以外にも高崎線、埼京線、東海道線でも通過運転を行います。横須賀線を含めた停車駅(通過駅)の詳細は以下の通り。

高崎〜熊谷間各停、(行田、吹上、北鴻巣)、鴻巣、北本、桶川、(北上尾)、上尾、(宮原)、大宮、浦和、赤羽、池袋、新宿、渋谷、(恵比寿)、大崎、(西大井)、武蔵小杉、(新川崎)、横浜、(保土ヶ谷、東戸塚)、戸塚、大船、藤沢、(辻堂)、茅ヶ崎、平塚、(大磯、二宮)、国府津、(鴨宮)、小田原

この種別の特徴として、通勤快速や快速アーバンの通過する北本に停まることと、一般の列車では唯一恵比寿を通過するところです。

高崎線内では、元々運行されていた上野始発の「快速アーバン」を置き換える形で運行しています。また、東海道線内は後述する「快速アクティー」と同じ停車駅で、概ね30分間隔で交互に運行されています。

東海道線から横須賀線に転線する快速籠原行き(戸塚)

快速はほとんどの時間帯で主に籠原〜平塚間を運行する種別で、先述した横須賀線内で通過運転を行う代わりに、それ以外の路線は各駅に止まります。そのため、平塚方面行きは戸塚から先、籠原方面行きは大崎から先は普通として案内しています。

TSTの日中時間帯は特別快速快速を大宮〜戸塚間で概ね30分間隔で交互に運行されます(それぞれ1時間に1本ずつ)。それ以外は快速のみの運行で、1時間に1~3本運行されています。

USY(宇都宮、小金井〜大船、逗子間)

USYは快速普通の2種類があり、TSTとは異なり横須賀線内の西大井、新川崎、保土ヶ谷、東戸塚に必ず停車します。

旧渋谷ホームを通過する快速宇都宮行き(渋谷)

快速は主に昼間時間帯に宇都宮〜逗子間を運行する種別で、TSTの快速と異なり宇都宮線内のみを快速運転する列車です。停車駅(通過駅)は以下の通り。

宇都宮〜小山間各停、(間々田、野木)、古河、(栗橋、東鷲宮)、久喜、(新白岡、白岡)、蓮田、(東大宮、土呂)、大宮〜逗子間各停

宇都宮線内は、元々運行されていた上野始発の「快速ラビット」を置き換える形で運行しています。ただし、TSTの快速と誤乗車を防ぐために、逗子方面行きは大宮から、宇都宮方面行きは大崎まで普通として案内されています。

普通逗子行き(渋谷)

普通はほとんどの時間帯に宇都宮〜逗子間を中心に運行する種別で、全区間で各駅に停車します。

USYの日中時間帯は快速普通を大宮〜逗子間で30分間隔で交互に運行されます。(それぞれ1時間に1本ずつ)。それ以外は普通のみの運行で、1時間に1~3本運行されています。

「快速」という種別が複雑化させている要因

ここまで、湘南新宿ラインを紹介していきましたが、種別で厄介となっている要因は「快速」という種別です。先述の通り湘南新宿ラインの快速は横須賀線内のみ快速運転を行うTSTの快速と、宇都宮線内のみ快速運転を行うUSYの快速の2種類が走っています。誤乗車を防ぐ対策として、横浜、大船方面の快速はTSTの場合戸塚まで快速表示、USYの場合は大宮で快速運転が終わるため大宮から普通として案内します。一方大宮方面の快速は、TSTの場合快速運転の終わる大崎から普通として案内、USYの場合TSTの快速運転が終わる大崎から快速として案内するようになっています。

しかし、JR東日本HPの時刻表では、TST、USY全線にわたって「快速」として案内しているため、特にTSTの快速通過駅である西大井、新川崎、保土ヶ谷、東戸塚を利用される方は注意が必要です。

TSTの快速は高崎線内、東海道線内でも誤乗車に注意

また、TSTの快速は横須賀線内以外の区間でも乗り間違いに気をつけなければなりません。

まず高崎線内ですが、これは大宮方面行き(南行)のみ快速と案内されますが、通過駅はありません。一方、高崎線内南行には「通勤快速」「快速アーバン」「特別快速」が別に走っており、それぞれ通過駅が異なります。特に気をつけるべき時間帯は土休日の夕方以降の上野行きの快速アーバンが走る時です。快速アーバンは快速と略して表示する場合があるので、特に熊谷→大宮間を利用される方は気をつけましょう。

高崎線内はまだ時間帯と日にちが限られているので問題は少ない方ですが、対照的に毎日ほとんどの時間帯で気をつけるべきなのが東海道線内です。

東海道線内は横浜方面行き(北行)のみ快速と案内されますが、通過駅はありません。一方東海道線北行には「特別快速」「快速アクティー(後述)」が走っており、通過駅があります。特に快速アクティーは朝ラッシュ時間帯を除きほぼ終日で走っており、快速と略して案内することがあるので、非常に誤乗車が増えるリスクが高いです。小田原→藤沢間を利用される方は特に気をつけましょう。

平塚駅の快速だけの発車案内板
真ん中が快速アクティーでその他は横須賀線内のみ快速
この画像だけでは全く違いがわからない

上野東京ラインの誕生と役割

上野東京ラインは2015年に誕生した路線で、宇都宮線、高崎線、常磐線の起終点だった上野と、東海道線の起終点だった東京の間に線路を新設し、宇都宮線、高崎線、常磐線と東海道線の直通運転を開始した路線です。これまで、上野および東京で乗り換える必要のあった両者が乗り換えなしで結ばれた他、並行路線の京浜東北線や山手線の混雑率を改善したり、宇都宮線、高崎線、常磐線から東海道新幹線といった他路線にダイレクトで乗り換えることができるようになりました。

なお、今回紹介する列車は上野〜東京間を直通する列車のみのため、上野始発の高崎線特急「草津」や「スワローあかぎ」、東京始発の特急「踊り子」「サフィール踊り子」等は今回紹介しません。

運行系統は大きく分けて3つ

  • 高崎線〜上野東京ライン〜東海道線(TUT)
  • 宇都宮線〜上野東京ライン〜東海道線(UUT)
  • 常磐線〜上野東京ライン〜東海道線(JUT)

TUT(前橋、高崎、籠原〜平塚、国府津、小田原、熱海、沼津、伊東間)

日中時間帯は普通のみの運行で、1時間に3本運行しています。全区間で各駅に停車します。ただし、朝ラッシュ時の一部の高崎方面行きは、上野から快速アーバンになる列車があります。使用車両はE231系1000番台かE233系3000番台が使用されます。

UUT(黒磯、宇都宮、小金井、古河〜平塚、国府津、小田原、熱海、沼津、伊東間)

日中時間帯は東海道線内を快速運転する快速アクティーが1時間に1本、普通が1時間に2本運行しています。宇都宮線内はどの列車も各駅に停車します。

快速アクティー小金井行き(平塚)

快速アクティーは東海道線の藤沢〜小田原間のみ快速運転を行う速達列車で、途中、辻堂、大磯、二宮、鴨宮の4駅を通過します。一見速達性がないように見えますが、そもそも上野東京ラインの大宮〜大船間が京浜東北線、横須賀線の快速線の役割を果たしているため、速達性に優れていると思います。普通も各駅に停車するとはいえ、体感では快速です。宇都宮線内は普通として案内され、通しで快速ラビットとして運行する列車はありません。

普通は全区間各駅に停車します。ただし、朝ラッシュ時の一部の宇都宮方面行き普通は、上野から快速ラビットになる列車があります。

使用車両はE231系1000番台かE233系3000番台が使用されます。

JUT(仙台、いわき、高萩、勝田、土浦、取手〜品川間)

日中時間帯は仙台〜品川間で運行される速達型特急「ひたち号」、高萩〜品川間で運行される停車型特急「ときわ号」が30分間隔で交互に運行、土浦〜品川間で運行される「特別快速」「快速」が1本ずつ運行しています。

ひたち号は全て品川発着で、主にいわきまで運行し、一部仙台まで運行する速達型長距離特急です。東日本大震災の影響もあって上野東京ライン開業時はいわきまでの運行に留まっていました。しかし、今年の3月のダイヤ改正と共に常磐線全線が復旧し、同時に常磐線特急の仙台乗り入れが復活しました。仙台と品川を結ぶ在来線特急はとてもインパクトがあります。速達型の役割を果たしているため、水戸〜上野間はノンストップとなります。1日15往復運行されています。

ときわ号は一部が上野発着以外は全て品川発着で、主に勝田まで運行し、一部高萩まで運行する停車型中距離特急です。常磐線の各主要駅に停車し、ひたち号がカバー仕切れない役割を補完しています。1日21往復運行されています。

ひたち号、ときわ号は全て全車指定席のE657系で運行されています。

ひたち号、ときわ号に使用されるE657系(東京)

特別快速は昼間時間帯に1時間に1本運行されている速達種別で、常磐快速線(取手〜上野)内でも通過運転を行います。通過駅は天王台、我孫子、南千住、三河島の4駅で、取手以東および日暮里〜品川間は各駅に停車します。

快速は昼間時間帯に1時間に1本運行されている種別で、常磐快速線内の各駅に停車します。以前は全線普通列車(中距離列車)として案内していましたが、取手〜北千住間で常磐緩行線で各駅停車が走っていたり、取手〜上野間のみ運行される快速も存在するため、種別がややこしく、停車駅が統一されたと同時に快速として案内されています。なお、品川方面は北千住から、土浦方面は取手から普通として案内しています。

特別快速快速(中距離列車)は全列車E531系(グリーン車アリ)で運行されますが、日中時間帯上野発着で運行される取手まで、また我孫子から成田線に入る快速はE231系(グリーン車ナシ)で運行されています。

E531系の特別快速(東京)

湘南新宿ラインと上野東京ライン、どちらが便利?

ここまで2つの路線について紹介していきましたが、ここで気になるのは、どちらのルートが便利なのでしょうか?再度路線のルートをおさらいしておくと、

  • 湘南新宿ライン:大宮-(東北貨物線、山手貨物線)-池袋,新宿-(埼京線)-渋谷,大崎,武蔵小杉-(横須賀線)-横浜,戸塚,大船
  • 上野東京ライン:大宮-(宇都宮・高崎線)-上野-(上野東京ライン)-東京,品川-(東海道線)-川崎,横浜,戸塚,大船

まず、上野、東京、品川とその駅から他路線に行く方と、池袋、新宿、渋谷とその駅から他路線に行く方がほとんどなので、目的地によってどちらが便利か変わっていきます。

大船の改札前にある東京、新宿方面行きの発車標
横須賀線も加わっているためルートや停車駅が複雑すぎる

次に、例として大宮〜大船間を乗り通す場合となると、どちらを使う方が便利でしょうか?

個人的には上野東京ラインの方が便利だと考えます。その理由として、本数、所要時間共に湘南新宿ラインよりアドバンテージを取れているからです。ここで、大宮〜大船間を通しで運行する列車の1時間あたりの本数(昼間時間帯の場合)を比較すると、

  • 湘南新宿ライン:4本(特別快速1,横須賀快速1,普通2)
  • 上野東京ライン:6本(快速アクティー1,普通5)

となり、本数は上野東京ラインの方が多いです。

また、各路線各種別の所要時間(昼間時間帯)は以下の通り。

  • 湘南新宿ライン特別快速:1時間16分
  • 湘南新宿ライン快速:1時間17分
  • 湘南新宿ライン普通:1時間25分
  • 上野東京ライン普通,快速アクティー:1時間15分

これを見ると、TSTの特別快速や快速でもTUTやUUTの普通には及ばないということがわかります。

そもそも、湘南新宿ラインは埼京線や横須賀線に乗り入れるので、その列車との兼ね合いもあって本数を簡単に増やすことができず、また全体的に迂回したルートを通ります。対して上野東京ラインは先述の通り、上野止まりの宇都宮・高崎・常磐線と東京止まりの東海道線を繋げた形を取っているため、開業後も本数が減ることはなく、全体的にまっすぐとしたルートを通ります。このような路線の特徴から、上野東京ラインの方が便利と考えます。

上野東京ライン開業前は両者が直通するルートが湘南新宿ラインしかなかったため、多少迂回しつつも湘南新宿ラインの方が圧倒的に便利でした。しかし開業後は一気に形勢逆転となり、上野東京ラインが便利という形になりました。

なお、深夜時間帯の上野東京ラインに関しては、上野〜東京間の周りの騒音等に配慮する関係上、直通運転は終了し、上野または東京止まりとなってしまいます。一方、湘南新宿ラインは本数が少なくなるものの直通運転は継続するため、多少遠回りにはなるものの、乗り換え無しで辿り着けるため、一部時間帯では湘南新宿ラインの方が便利になります。

横浜駅で見た、大宮方面に行く方へ役立つもの

湘南新宿ライン上野東京ラインどちらを使うのが便利かということで私は上野東京ラインをお勧めしましたが、横浜、戸塚、大船方面へ、対して赤羽、浦和、大宮方面へは、乗車するタイミングによってどっちを使ったほうが良いかが変わってくる場合もあります。その目安となるものがこちら。

大宮到着予定時刻が記載されたモニター(横浜コンコース)

これは横浜駅で撮影しましたが、このモニターの特徴は、「大宮到着時刻」が書かれているところです。湘南新宿ライン、上野東京ライン共に大宮を経由して宇都宮線または高崎線へ直通するので、ジャンクションの役割を持つ大宮にいつ着くのかでどちらに乗るのがベストなのかを教えてくれるので、とても役に立つと思います。

湘南新宿ラインと上野東京ラインの見分け方

湘南新宿ラインと上野東京ライン(JUT除く)の使用車両は全てE231系1000番台またはE233系3000番台で運行されるため、遠目から列車を見ただけでは新宿経由か東京経由かは判別できません。

こうなった場合は、列車の行先表示器を見たり、駅の発車案内板を確認した上で判別する必要がありますが、E231系かE233系によって見方が異なります。

E231系の場合

E231系は行先表示器が3色LEDです。

湘南新宿ラインはオレンジ色

湘南新宿ラインの場合
新宿経由がオレンジ色で表示されている
種別表示は赤色(普通列車の場合表示なし)
行先はオレンジ色
オレンジ色で湘南新宿ライン 〇〇線直通と表示する

上野東京ラインの場合

上野東京ラインの場合
東京経由が緑色で表示されている
種別表示は赤色(普通列車の場合表示なし)
行先はオレンジ色
緑色で上野東京ライン 〇〇線直通と表示する

E233系の場合

E233系は行先表示器がフルカラーLEDです。

湘南新宿ラインの場合
行先がオレンジ色で表示されている
上野東京ラインの場合
行先が白色で表示されている

E231系とE233系は共通運用のため、どちらが来るのかは来てからのお楽しみです。誤乗車が心配な場合はこの判別方法を覚えて区別できるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は首都圏を貫く湘南新宿ライン上野東京ラインを解説しました!

両者とも中距離、長距離利用者を中心に役に立つ幹線のため、埼玉、東京、神奈川に行かれた際は非常に役立つと思われます。ビジネスやお出かけの際に是非利用してみてはいかがでしょうか?

今回はここまでとなります。ご覧いただきありがとうございました!

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