Mossphloxです。
広島東洋カープの堂林翔太選手の衝撃的な活躍が続いています。
堂林選手はかつて若くして一軍に登場して非常に期待された選手で、私も注目していました。
ですが正直なところ、もうレギュラーに返り咲くことはないと思っていました。
仮に一軍で使い続けたとしても、レギュラーだった時の成績から考えて、打率.220、15本塁打、60打点、150三振ぐらいの成績になると思っていました。
今年は、良い意味で期待を大きく裏切られました。
率直にいって、かつてレギュラーだった2年間は、出場試合数はレギュラーでも成績はレギュラー並みではありませんでした。
ですから、かつての人材不足の広島カープとは違い、田中選手や西川選手といった有力な生え抜き内野手が増えた今、堂林選手は役割を終えたと思っていました。
ところが今年は、成績も文句無しにレギュラー級です。タイトルを狙えるほどです。
とんでもない大逆転劇があったものです。
私が思うに堂林選手は、広島カープの暗黒の名残が色濃く残る時代に登場し、実力が十分につく前から過剰な期待をかけられたことで、重圧に苦しんできた選手です。
レギュラー2年目は統一球ではなくなったにも関わらず打撃成績が落ち、その後何シーズンも低迷が続いていました。
彼は広島カープにいる限り、期待の星として必要以上に神格化され、重圧にさらされてしまう。なので、彼が野球選手として復活するには、注目度の低い球団に移籍して環境を変え、広島カープの期待の星であることを捨てて、伸び伸びと野球ができるようにするしかない。私はそう考えていました。
同じように過度の期待を受け、20代前半に2シーズン一軍に存在し、その後低迷している日本ハムの斎藤佑樹選手とトレードすれば、両者とも重圧から解き放たれて活躍できるのではないか? と考えたこともあります。
ですが、そんな心配を吹き飛ばすような活躍を今季は見せてくれています。
彼の今季の活躍は、何シーズンも低迷した選手であっても覚醒する可能性があるということを教えてくれました。
これは彼にとって成功であると同時に、日本ハム斎藤選手のような、短期間レギュラーであった後に一軍の生存競争に敗れて何シーズンも低迷している選手に対して、自分も復活できるかもしれないという希望を与えるものだと思います。
今季の堂林選手の活躍には、本当に驚かされました。ぜひこのまま一年間駆け抜けて欲しいものです。