東急東横線、目黒線並走区間について解説(2:目黒線を走る車両、将来走る車両、オススメ撮影スポット)(2021.2.23更新)

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皆様、こんにちは。

チームネットラボのU5swです。

今回は前回に引き続き、東横線、目黒線の並走区間(田園調布〜日吉間)について紹介していきます。今回は目黒線を走る車両、今後並走区間で見られる車両、オススメ撮影スポットを紹介して行きます!

前回の記事はこちらから!

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東急目黒線を走行する車両

東急3000系

東急3000系
  • デビュー年:1999年
  • 1編成あたりの両数:6両
  • 編成数(2020年現在):6両編成13本
  • 営業区間:東急目黒線南北線埼玉高速鉄道線都営三田線
  • レア度:☆3
  • 今後の展望:相鉄直通に向けて改造工事進行中。中間車を増備し8両編成になる予定

2000年に目黒線が地下鉄と直通するにあたり導入した車両です。現在は2022年に開業する相鉄線との直通運転に対応するため機器類を増設したり、車内案内表示器をLEDからLCDに変更したりと改造工事を行なっています。

南北線、三田線の両社に乗り入れるのと、地下鉄線内のみを走行することから、タイミングによっては中々出会わない時もあります。

東急5080系

東急5080系
  • デビュー年:2003年
  • 1編成あたりの両数:6両
  • 編成数(2020年現在):6両編成10本
  • 営業区間:東急目黒線南北線埼玉高速鉄道線都営三田線
  • レア度:☆4
  • 今後の展望:相鉄直通に向けて改造工事、中間車を増備し8両編成になる予定

3000系の後継車両として導入された「東急5000系グループ」の車両です。5050系は側面上部の帯が桜色なのに対し、5080系は紺色なのが見分けるポイントです。また、走行音も5000系、5050系と異なります。

最初に導入された2編成は種別方向幕(現在はフルカラーLED化)+オレンジ色の行先表示器であり、側面の行先表示器、LEDの車内表示器、ドアチャイムといったものは3000系タイプのものとなっています。

その後に登場した車両は5000系グループと同様のフルカラーLEDとLCD車内案内表示器となっています。

5080系初期車、行先表示がオレンジ

3000系と後述する3020系と同様の運用を組む他、3000系よりも本数が少ないため目黒線内では出会わない確率が大きいです。

東急3020系

3020系
  • デビュー年:2019年
  • 1編成あたりの両数:8両(営業運転時は6両)
  • 編成数(2020年10月現在):8両編成3本
  • 営業区間:東急目黒線南北線埼玉高速鉄道線都営三田線
  • レア度:☆5
  • 今後の展望:新製時から相鉄直通対応済であり、直通線開業後は相鉄線に直通する予定。

2022年の東急新横浜線ならびに相鉄直通運転に向けて製造された東急の最新グループの車両です。3020系は青色の帯を纏っています。

現在東急目黒線、南北線、埼玉高速鉄道線、都営三田線は8両編成対応化工事を行なっているため、新製当初から1編成8両で製造されており、現在は中間車2両を抜いた6両編成で運転されています。

3編成しかないため、目黒線で出会える確率はとても低いです。見れたらとてもラッキーです。

東京メトロ9000系

9000系未更新車
  • デビュー年:1991年
  • 1編成あたりの両数:6両
  • 編成数(2020年現在):6両編成23本
  • 営業区間:東急目黒線南北線埼玉高速鉄道線
  • レア度:☆2
  • 今後の展望:既にB修を行った初期車は6両編成のまま据え置き、相鉄直通対応は行わない模様、残りの編成に関しては相鉄直通対応工事を行い、中間車を新造して8両編成化する予定

南北線の開業とともに誕生した車両です。南北線の延伸開業、目黒線、埼玉高速鉄道線との乗り入れに伴い増備され現在に至ります。

製造から30年弱経った初期車はB修という改造工事を行い、走行機器の変更、行先表示器のフルカラーLED化、外装の変更、車内案内表示器をLCDにするなど最新の設備を取り入れています。

三田線に乗り入れず、編成数も23編成と多いので、目黒線内では比較的出会うことが多いです。

9000系B修車

9000系の最終増備車9122F、9123F

この最終増備車は2009年に登場した比較的新しい編成で、従来の9000系とは大きく異なるデザインになりました。特に前面部の顔がスマートな形になったのが特徴です。車内案内表示器もLCDが採用され、今までの9000系のイメージを大きく変えました。

9000系最終増備車。従来よりもスマートな顔になっている。

2編成しかないため、目黒線では中々出会うことができないレア車両となっています。個人的に結構お気に入りの車両です。

埼玉高速鉄道2000系

2000系
  • デビュー年:2001年
  • 1編成あたりの両数:6両
  • 編成数(2020年現在):6両編成10本
  • 営業区間:東急目黒線南北線埼玉高速鉄道線
  • レア度:☆3
  • 今後の展望:公式発表はないが、相鉄直通のために8両化することも考えられる

埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の開業ならびに目黒線、南北線への直通運転対応により導入された車両です。メトロ9000系をベースに製造されています。近年では広告用の大型LCDを搭載した車両が登場しています。

5080系と本数は同じですが、こちらも三田線には入らないため出会う確率は高いです。

都営6300形

6300系3次車
  • デビュー年:1993年
  • 1編成あたりの両数:6両
  • 編成数(2020年現在):6両編成37本
  • 営業区間:東急目黒線三田線
  • レア度:☆1
  • 今後の展望:相鉄直通を見据え、1,2次車に関しては新型車両に置き換えられる予定。3次車に関しては改造工事と1,2次車の中間車を活用して8両化を進める予定?

従来車の置き換えと、目黒線への直通運転を見据えて導入された車両です。1,2次車はGTO素子のVVVFインバータ、3次車に関してはIGBT素子の竜巻VVVFインバータを搭載しています。

編成数の多さ(37編成)、東急車よりも運行区間が限定されていることもあり、東急車よりも見られる確率が高いです。

今後東横線または目黒線を走行する車両

そして、今後この並走区間において新たに活躍する車両が登場していきます。こちらも併せて紹介していきます。

都営6500形(2020.10.29公式発表)

  • デビュー予定年:2022年
  • 1編成あたりの両数:8両
  • 編成数(予定):8両編成13本
  • 営業予定区間:東急目黒線、新横浜線、三田線、相鉄線
  • 導入目的:相鉄直通を見据え、6300形の1,2次車を置き換えるため。

10月29日に、東京都交通局より公式に発表され、新型車両を2022年に導入することが発表されました。発表前通り、6300形の1,2次車を置き換えるために導入します。また、2022年の相鉄・東急直通線開業に向けての相鉄直通対応とそれに合わせた目黒線、三田線の8両化を見据え、8両編成で製造される予定となっています。

車両のイメージはとてもシンプルな形で、前面のデザインはE235系を四角くした形状で、側面のデザインは名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の車両のデザインに似ています。

公式発表のリンクはこちらから↓

東京都交通局,ピックアップ情報,都営三田線 8両編成の新型車両「6500形」を導入します
東京都交通局のウェブページです。

2020年に先行試作車となる6501Fが搬入され、現在は三田線の志村検車区において試運転を行い、三田線内でも試運転を行なっています。

相鉄20000系

  • デビュー年:2017年
  • 1編成あたりの両数:8両,10両
  • 編成数(2020年11月現在):10両編成6本、(今後の増備予定)→8両編成9本、10両編成4本
  • 営業予定区間:8両編成→相鉄線、東急新横浜線、東急目黒線、南北線、埼玉高速鉄道線、三田線、10両編成→相鉄線、東急新横浜線、東急東横線、副都心線?、西武線?、東武線?
  • 今後の展望:直通線開業までは相鉄線内のみで運転

相鉄の都心直通プロジェクトとして、JRとの直通線と、新横浜を経由する東急との直通線を建設し、相互直通運転を行う計画が進行中です。20000系は東急との相互直通運転ならびに既存の相鉄車の置き換えを目的に製造された車両です。車体は東急直通に合わせられたまっすぐな側面車体であり、マスコンも東急仕様に合わせられたT字型ワンハンドルマスコンを採用(相鉄では初の採用)しています。2020年現在では10両編成のみで相鉄線内のみで運行されています。

10両編成に関しては、東急東横線の乗り入れに対応しており、更には副都心線、西武線、東武線の乗り入れにも対応しているとのことです。ただし、西武と東武に関しては両者とも相鉄乗り入れを考えていないとのことです。また、副都心線に関しても現時点ではわかりません。

8両編成に関しては、一部報道で20000系と別形式になるとの報道がありましたが、おそらく8両が20050系という形式になるのではないかと考えています。東急目黒線の乗り入れに対応しており、三田線に関しては乗り入れ確実、南北線も公式発表はありませんがおそらく乗り入れると考えられます。問題は埼玉高速鉄道ですが、南北線と一体化して運用されているため、おそらく乗り入れるのではないかと思います。ただし埼玉高速2000系が乗り入れしないという噂もあるそうなので、今後どうなるのか気になるところです。

相鉄20000系の動画はこちら!

並走区間を楽しめる場所

ここまで、並走区間を走る車両について説明してきました!

続いて、並走区間を楽しめる場所についていくつか紹介します!

多摩川駅

多摩川駅は東急多摩川線との乗り換え駅で、急行と各停が停車します。

おすすめのスポットは3,4番線(渋谷、目黒方面行きホーム)の田園調布側(北側)です。ここでは奥から現れる車両を綺麗に撮影できる場所です。建物や壁といったものがなく、あまり利用客が集まらない場所なので、いい写真が収められると思います。

武蔵小杉駅

武蔵小杉駅は川崎市の中心駅の1つで、JR横須賀線(湘南新宿ライン、相鉄直通)、南武線との乗換駅です。全ての列車が停車(S-TRAINは運転停車)します。

おすすめのスポットは3,4番線(渋谷、目黒方面行きホーム)の新丸子側(北側)で、こちらも画像のように綺麗に車両を収めることができます。しかも全列車が停車するので、写真に収めやすいのが特徴です。

元住吉駅

元住吉駅は東横線、目黒線の車庫である元住吉検車区が併設されている、各停のみが停車する駅です。

この駅の特徴は、特急や急行といった優等列車が高速で通過することです。特に東横線は高架区間を走行し、元住吉駅では通過線を通るため、高速で通過するということです。1番速くて110km/h出す列車もあります。目黒線は東横線よりも速度を出さない傾向にありますが、中には高速で通過する列車もあります。

優等列車が高速で駅を通過するシーンを味わうのも醍醐味の1つ。特に各停しか停車しない新丸子駅や元住吉駅では、多くの列車が通過します。

元住吉駅での通過列車をまとめた動画はこちらから!

まとめ:並走区間はやっぱり面白い

いかがでしたでしょうか?

とても長い記事になってしまいましたが、現在の東横線と目黒線の並走区間はバラエティに富んでいてとても面白いということです。それに、2022年の相鉄・東急直通線の開業によりさらに進化を遂げることになって、色んな意味で大変になりそうです。鉄道ファンにとっては「動く鉄道博物館」級に多彩な並走区間。是非この区間で色々な車両に出会えるといいですね。

今回はここまでとなります。ご覧いただきましてありがとうございました!

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