【複線化工事進行中】JR奈良線の複線化後のダイヤを予測してみた(12/17更新)

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皆様、こんにちは。

チームネットラボのU5swです。

今回は複線化が進められているJR奈良線について取り上げて行こうと思います。

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JR奈良線とは?

簡単な路線紹介

JR奈良線は京都〜木津間を結ぶ全長34.7kmの路線で、奈良線と名乗っておきながら路線は全て京都府に存在する迷路線?です。ただし、木津まで行く奈良線の列車は全て大和路線(関西本線)に乗り入れ、奈良まで運行されています。

沿線には東福寺や伏見稲荷大社、宇治といった観光名所があり、観光シーズン時には多くの利用客であふれかえる路線でもあります。

奈良線で活躍する車両

JR奈良線は関西圏に属する路線ですが、使用車両は登場から30年以上経った車両がほとんどです。昭和から平成にかけて電車の制御装置にVVVFインバータを採用する路線がほとんどな中、この路線には一切「VVVFインバータ」の車両は一切存在しません。これは奈良線の変電所がVVVFインバータに対応していないということが挙げられます。

103系

山手線や大阪環状線といった都市圏の通勤列車として縦横無尽に活躍してきた通勤型車両です。現在はほとんどが後継の車両に置き換えられている中、奈良線では4両編成2本が未だに活躍を続けています。中には元々山手線で走っていた車両も現役で走っています。古参の鉄道ファンにとても人気な車両です。

最近では1編成が全般検査を受けてピカピカな車体になって出場したことが話題になりましたね。

奈良線では普通列車を中心に走っています。

205系

この車両も関東では山手線や武蔵野線、横浜線など、関西ではJR京都線やJR神戸線の緩行線用、阪和線の普通列車など活躍していましたが、こちらも後継車両に置き換えられ、活躍の場が少なくなっています。

この205系に関しては2018年に奈良線にやってきた車両で、元々は阪和線の普通列車として活躍していた車両を転属させ、103系の一部車両を置き換えました。平成初期ならまだしも、平成後期に103系を205系で置き換える路線があるとは…

なお、転属前に体質改善工事が施工されているため、車内は比較的新しめとなっています。奈良線では普通列車を中心に走っています。

221系

JR発足後に製造された車両で、現在は大和路線、奈良線、嵯峨野線、湖西線、草津線を中心に走っています。登場から30年経つ今も、全編成が廃車なく体質改善工事を施して活躍を続けている車両です。

奈良線ではみやこ路快速、快速、区間快速は全て221系で運転している他、一部の普通列車も221系で運転されています。

運行本数

日中時間帯は京都〜奈良間を結ぶみやこ路快速と普通が1時間に2本ずつ、また京都〜城陽間の普通列車が1時間に2本運行されています。それ以外の時間帯は快速や区間快速が走ったり、京都〜宇治間の普通列車が走っています。

また、宇治では奈良発着の普通とみやこ路快速が両方向において緩急接続を行います。

各種別の停車駅は以下の通りです。奈良線を利用する際に気をつけるべきことは、伏見稲荷大社の最寄り駅である稲荷に普通しか停車しないことです。最近は行楽期に一部のみやこ路快速や区間快速が臨時停車するようになっていますが、停車駅にはくれぐれも気をつけましょう。

奈良線の停車駅

京都と奈良を結ぶ路線ながら、単線がほとんど。本数も所要時間も近鉄が上

奈良線ですが、多くの観光地を結んでおり、生活路線としての役割も大きいのにもかかわらず、路線のほとんどを単線で占めており、本数も1時間あたり普通列車が4本(内2本は城陽発着、奈良発着の普通は宇治で快速を退避するため、京奈間の速達性がある列車は快速のみ)、快速列車が2本と少なく、列車の両数も6両が限界のため、輸送力の面で課題を抱えている路線です。

また、京都〜奈良間は近鉄京都線が並走して走っており、全線複線かつ1時間あたりの急行列車が4本(日中は1本が京都市営地下鉄烏丸線直通)、特急列車が4本走っているため、本数が充実しています。また、奈良線が宇治へ迂回するルートを通るのに対し、近鉄京都線がまっすぐのルートを通ることから、京奈間の所要時間も近鉄が優位となっています。

所要時間の短縮に向け、複線化工事が進行中

そんな一見不遇なJR奈良線ですが、現在は輸送改善と所要時間短縮に向けて、一部の単線区間を複線にする工事が進められています。現在複線化が進められている区間は、

  • JR藤森〜宇治間
  • 新田〜城陽間
  • 山城多賀〜玉水間(2020.12.7複線化開業)

の3区間です。既に複線化されている京都〜JR藤森間、宇治〜新田間を加えることで、

  • 京都〜城陽間
  • 山城多賀〜玉水間

これらの区間が複線化されることになります。これによりほとんどが単線の路線が一気にほとんどが複線の路線となり、列車の交換待ちも大幅に減少され、列車の本数も増やすことができます。

(12/17追記)今月の線路切り替え工事をもって、山城多賀〜玉水間が複線化されました。このことから、2021年のダイヤ改正で一部列車の所要時間が短縮されたり、ダイヤパターンが変わる可能性があります。次の章では、従来の予測に加えて2021年のダイヤ改正でのダイヤ予測も追加で載せています。

複線化完了前と完了後のダイヤの変化(完了後のダイヤはあくまでも一例です)

現行ダイヤと複線化開業後の予想ダイヤ

2020年3月での日中ダイヤと、複線化完了後の日中のダイヤ予測をこちらに書いてみました。奈良線は複線化における日中時間帯の列車の増発を行わないとのことなので、従来と同じみやこ路快速1本、奈良普通1本、城陽普通1本を30分サイクルで回すダイヤで予測しました。

これを見ると、普通列車を中心に所要時間が短くなっていることがわかります。

奈良方面行きの場合、

  • みやこ路快速:45分→43分
  • 奈良普通:75分→65分
  • 城陽普通:37分→30分

京都方面行きの場合、

  • みやこ路快速:49分→45分
  • 奈良普通:74分→64分
  • 城陽普通:33分→29分

となっています。JR藤森〜宇治間で多くの行き違い待ちや通過待ちがあるため、複線化によって一気に待ち時間が解消され、所要時間の短縮に繋げています。これにより、現行ダイヤに加えて行楽期に京都〜宇治間に臨時列車を増発できるなどダイヤに余裕が生まれます。

また、山城多賀〜玉水間の複線区間ですれ違いを行えるようにダイヤを組んだ部分もあり、こちらでも所要時間の短縮に繋げています。

(12/17追記)2021年ダイヤ改正予測

今回の山城多賀〜玉水間の複線化によって、奈良行きの普通が玉水で京都行きのみやこ路快速との行き違い待ち、ならびに京都行きの普通が山城多賀で奈良行きのみやこ路快速の通過待ちを行う必要がなくなりました。このことから、奈良発着の普通の所要時間がおよそ3分ほど短縮されると同時に、普通の行き違いが上狛から木津に変わると予測しました。また、その他の駅でも行き違い待ち等の調整を行ったことで、所要時間の短縮に繋げてみました。

気になる点とすれば、京都〜宇治間の普通の間隔が9~21分に開く区間が多くなっているところです。理想は12~18分であると、乗客の分散に偏りが出ない効果もあるので…

実際の改正でどうなるのか期待しましょう。

まとめ:複線化は大きなメリットをもたらす

いかがでしたでしょうか?

今回はJR奈良線の複線化についての説明とダイヤ予測をしてみました。

複線化は所要時間の短縮、列車の増発、遅延の影響を軽減するなど、メリットになるところが大きく、路線の活性化にもつながります。

現在も複線化工事が行われており、早くて3年後には上記の区間で複線化が実現できそうです。複線化で奈良線の更なる発展を祈っています。

今回はここまでとなります。ご覧いただきましてありがとうございました。

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