皆様、こんにちは。
チームネットラボのU5swです。
今回は、パリーグのゴールデングラブ賞を予想してみました。
パリーグのゴールデングラブ賞予想
投手:千賀滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)
今季守備成績:守備率1.000,試合18,刺殺2,捕殺18,失策0,併殺2
セリーグ編でも少し言いましたが、投手のゴールデングラブ賞はフィールディングの良さというよりも全体の投手成績で決まる印象があります。そして、甲乙つけ難いときにはチームの成績が結構反映される印象にあります。
そういう点を考慮すると、私は千賀投手が獲るのではないかと思います。千賀投手と言えば160kmのストレートやキレのあるスライダー、お化けフォークといった武器で打者を打ち取っていくエース格の投手ですが、フィールディングに関しても失策はなく安定していると考えています。
対抗としてオリックスの山本投手や、楽天の涌井投手、ロッテの美馬投手が挙げられます。山本投手、涌井投手、美馬投手の成績はこちら↓
- 山本→守備率1.000,試合18,刺殺4,捕殺20,失策0,併殺1
- 涌井→守備率.967,試合20,刺殺8,捕殺21,失策1,併殺1
- 美馬→守備率.947,試合19,刺殺11,捕殺25,失策2,併殺2
山本投手は失策0という安定感、涌井投手や美馬投手も失策はあるものの刺殺数や捕殺数で上回っており、フィールディングの良さにも定評のある投手です
しかし、チームが優勝していることなどを含めると千賀投手が優位なのかなと考えます。
ちなみに、参考として4選手の投手成績はこちら。
- 千賀→防御率2.16,登板18,11勝6敗,1完投,勝率.647,投球回121,奪三振149
- 山本→防御率2.20,登板18,8勝4敗,1完投,勝率.667,投球回126.2,奪三振149
- 涌井→防御率3.60,登板20,11勝4敗,1完投,勝率.733,投球回130,奪三振110
- 美馬→防御率3.95,登板19,10勝4敗,1完投,勝率.714,投球回123,奪三振88
捕手:甲斐拓也選手(福岡ソフトバンクホークス)
今季守備成績:守備率.997,試合104,刺殺835,捕殺88,失策3,併殺8,捕逸2,UZR+4.8(捕手12球団トップ)
「甲斐キャノン」でお馴染みの甲斐選手がほぼ有力でしょう。他チームの捕手と比較しても試合数や刺殺数、捕殺数で群を抜いていますし、間違いなく受賞するでしょう。
一塁手:井上晴哉選手(千葉ロッテマリーンズ)
今季守備成績:守備率.995,試合107,刺殺893,捕殺69,失策5,併殺70,UZR+1.8
パリーグの一塁手ですが、今季は井上選手以外規定に到達していません。井上選手はパワーヒッターというイメージが強いですが、守備もしっかりこなせる選手です。
過去にゴールデングラブ賞を3度獲得した実績を考えると日本ハムの中田選手も有力でしたが、今年は清宮選手とほぼ半々の割合で一塁についており、指名打者での出場もあったことから規定に到達しませんでした。中田選手の今季守備成績はこちらから↓
守備率.989,試合63,刺殺497,捕殺46,失策6,併殺36
これを見ると、今季は井上選手の方が優位なのかなと考えられます。
二塁手:外崎修汰選手(埼玉西武ライオンズ)
今季守備成績:守備率.992,試合110,刺殺224,捕殺362,失策5,併殺72,UZR+15.1(12球団トップ)
二塁手は外崎選手が有力でしょう。終盤は外野で出場することもありましたが、他の二塁よりも守備率や併殺数、UZRで突き放しています。
対抗として楽天の浅村選手やロッテの中村選手が挙げられますが、浅村選手は指名打者として出ることも多く、中村選手は全試合出場も失策数が9と多かったため外崎選手が優位ですね。浅村選手や中村選手の今季守備成績はこちら↓
- 浅村→守備率.990,試合88,刺殺167,捕殺214,失策4,併殺37,UZR-1.1
- 中村→守備率.985,試合120,刺殺261,併殺347,失策9,併殺60,UZR+2.8
三塁手:鈴木大地選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
今季守備成績:守備率.978,試合88,刺殺62,捕殺117,失策4,併殺10,UZR+3.2
三塁に関しては突出した選手がいないというのもありますが、総合的に判断して鈴木選手が有力かなと考えています。今季は三塁中心に一塁でも出場していたので試合数は少ない方ですが、守備率や失策数、UZRを考慮すると鈴木選手が妥当なのかなと考えています。
対抗としてロッテの安田選手や、ソフトバンクの松田選手が挙げられますが、安田選手は守備に関してはまだまだ課題点が多いのと、松田選手はこれまでゴールデングラブ賞の常連でしたが、年齢的な面から衰えもあり、失策数が7と多めなのが気になる点です。安田選手、松田選手の今季守備成績はこちらから↓
- 安田→守備率.976,試合97,刺殺68,捕殺136,失策5,併殺13,UZR-0.5
- 松田→守備率.968,試合113,刺殺51,捕殺161,失策7,併殺10,UZR+2.3
これまでの実績も考慮すると、松田選手が獲る可能性もあるかもしれません。
遊撃手:源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)
今季守備成績:守備率.983,試合120,刺殺189,捕殺336,失策9,併殺85,UZR+18.0
遊撃はNPBトップクラスの源田「たまらん」選手です。今季は失策数9とミスが目立ってしまいましたが、失策以上に守備の貢献度が半端ないので、源田選手が選出されることに文句はないでしょう。
守備の上手い遊撃手として日本ハムの中島選手が挙げられますが、試合数が84と定着できておらず、過去に守備うまいランキング2位に挙げていたオリックスの安達選手は規定に到達できていないため厳しいと考えられます。
外野手1:大田泰示選手(北海道日本ハムファイターズ)
今季守備成績:守備率.995,試合113,刺殺185,捕殺7,失策1,併殺2,UZR(右翼)+16.1(今季右翼12球団トップ)
外野手1人目は大田選手です。日本ハムに来て才能が開花したスラッガーですが、守備でもプラスになるものを多く持ち、右翼手のレギュラーとして貢献してきました。特に捕殺数とUZRでアドバンテージを稼いでいるのが、他の選手と差をつけているポイントです。
外野手2:西川遥輝選手(北海道日本ハムファイターズ)
今季守備成績:守備率.990,試合100,刺殺202,捕殺2,失策2,併殺0,UZR(中堅)-12.4
外野手2人目は西川選手です。西川選手といえば足の速さが球界トップクラスであり、俊足を活かし広い守備範囲で貢献してきました。刺殺数が物語っています。
ただし懸念点として、肩の弱さやUZRの大幅マイナスが気になります。まあUZRに関してはあまり考慮されていない印象がありますが…
外野手3:柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)
今季守備成績:守備率.975,試合102,刺殺192,捕殺2,失策5,併殺1,UZR(中堅)+3.5
3人目は柳田選手です。規格外の打撃でNPBファンを何度も驚かせてきましたが、守備でもこれまで貢献してきた選手です。今年は失策数が多いものの刺殺数が西川選手の次に多いということもあり、これまでのゴールデングラブ賞を受賞してきた実績から選ばれる確率が高いでしょう。
大田選手はほぼ当確ですが、西川選手、柳田選手は正直結構迷いました… この3人以外にも今季大ブレイクしたソフトバンクの栗原選手、選手の間では評判の高い楽天の辰己選手、規格外の強肩で幾度とバックホームで貢献したロッテのマーティン選手が挙げられます。外野手はポジション関係ないため選出が難しいところです。個人的に成績を総合判断した結果、今回は大田選手、西川選手、柳田選手を選出しました。
まとめ:投手と外野手の選出の難しさ、UZRをどれだけ考慮するのか
いかがでしたでしょうか?
今回は2020年パリーグのゴールデングラブ賞を予想してみました。
セリーグ編でもお伝えしましたが、投手は守備機会が少ない分優劣がつき難いですし、外野手に関しては他よりも突出していない場合はどちらを優先すべきなのかに関して選考が難しい印象にあります。
近年はセイバーメトリクスのUZRがとても重要視されていますが、UZRが高ければ失点を減らす守備で貢献しているということがわかりますが、数値を鵜呑みにするのもそれはどうかとなります。レギュラーで出ているのかや、守備のイメージ、他のデータも加味しつつ選んでいく必要があるため、中には判断に不公平さが生じることもあります。ただし、判断基準がたくさんあるおかげで誰が選ばれるのかという楽しみを味わうことができるのも一種の醍醐味かなと感じています。どの選手が選出されるのか楽しみに待ちましょう。
今回はここまでとなります。ご覧いただきましてありがとうございました!
最後に受賞者予想を以下にまとめておきます。
- 投手:千賀滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)
- 捕手:甲斐拓也選手(福岡ソフトバンクホークス)
- 一塁手:井上晴哉選手(千葉ロッテマリーンズ)
- 二塁手:外崎修汰選手(埼玉西武ライオンズ)
- 三塁手:鈴木大地選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 遊撃手:源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)
- 外野手1:大田泰示選手(北海道日本ハムファイターズ)
- 外野手2:西川遥輝選手(北海道日本ハムファイターズ)
- 外野手3:柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)