【2020年プロ野球】ベイスターズの今季を振り返る(1.投手編)(12/27更新)

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皆様、こんにちは。

チームネットラボのU5swです。

11月に入り、プロ野球のペナントレースも終了しました。

今回は今季のベイスターズについて振り返ります。

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当たり前だったことが当たり前じゃなかった年

今年は世界全体において、当たり前だったことが当たり前じゃなかった年でしたね。プロ野球界も緊急事態宣言を受けて、開幕時期が6月に延期。毎年行われていたセパ交流戦、オールスター、クライマックスステージ(パリーグの1、2位対決はあり)がなくなり、シーズン終了後のドラフト会議もシーズン中に行われることに。どの球団も難しいシーズンを過ごすこととなりました。一部球団ではシーズン中に選手の感染が確認されたりと苦しい選手運用を強いられることとなりましたが、無事シーズンを終えることができました。

そんな中、私の推しであるベイスターズですが、昨年の2位とはうって変わって苦しいシーズンとなってしまいました。今までチームを引っ張ってきた選手の不調や離脱もあり、上手く噛み合わず4位という中途半端な順位で終わってしまいました。

そして、2016年から5年間チームを率いてきたラミレス監督が、今季をもって監督を退任することとなりました。これまで低迷していたチームを3回Aクラスに導き、2017年にはCSを勝ち抜いて日本シリーズに導くなど実績を積み上げてきましたが、目標であったリーグ優勝を成し遂げることができないまま、退任となりました。後任として、ベイスターズの象徴である「ハマの番長」三浦大輔2軍監督が来季から1軍の監督として指揮を執ることが決定しています。

このように、難しいシーズンとはいえ沢山のモヤモヤを残してしまったベイスターズ。そのベイスターズに対して、各選手の個人的な評価とチーム全体の評価を行います。

長くなってしまうので、複数回に分けて評価を行っていきます。1回目は投手陣についての個人的評価を中心に述べていきます。

投手に対する個人的評価

投手

11 東克樹

  • 1軍成績:なし
  • 2軍成績:なし

昨年オフにトミージョン手術をしたため、今季は全てリハビリに。来季も序盤は間に合わない見通しです。投げていないので評価しようがないです。18年、新人王を獲った頃の姿を見せられるように完全復活していただきたいです。

12 阪口皓亮

  • 1軍成績:3登板,0勝2敗,防御率7.50
  • 2軍成績:12登板,4勝1敗,防御率2.07(イースタン最高勝率)

高卒3年目の投手。今季はファームで最高勝率のタイトルを獲るなどステップアップしていますが、1軍では未だ殻を破ることができてないように思えます。ただ、11/1の阪神戦では5回1失点と最低限試合は作れていましたので、来季が本当の勝負かなと思います。先発ローテが定着できていない分チャンスを逃さないようパワーアップしてもらいたいです。

13 伊勢大夢

  • 1軍成績:33登板,3勝1敗4ホールド,防御率1.80
  • 2軍成績:10登板,0勝0敗1セーブ,防御率0.87

今季のドラ3ルーキー。1年目からリリーフとしてよく頑張ったと思います。勝ちパターンといった重要な役目は少なかったですが、ロングリリーフもこなせるので、リリーフ陣の層の薄さに苦しむ中でこの選手が出てきてくれたのは大きいですね。来季以降も1軍のリリーバーとして定着していって欲しいです。

14 石田健大

  • 1軍成績:50登板,1勝4敗25ホールド,防御率2.53
  • 2軍成績:登板なし

昨年は先発とリリーフを行ったり来たりと不安定な起用でしたが、今季は開幕時にリリーフサウスポーが手薄だったこともあってリリーフに専念しました。

その結果、シーズンを通してしっかり活躍をしてくれたと思います。後半は打たれる場面も目立ちましたが、ピンチ時の彼の火消しに何度も救われました。一部ファンの中では先発で投げてほしいという声もあると思いますが、どんな形であれ来季もチームを支えて行って欲しいです。

15 井納翔一(今季FA移籍)

  • 1軍成績:17登板,6勝7敗,防御率3.94
  • 2軍成績:2登板,0勝0敗,防御率0.00

投手陣のベテランとして今年も随所でチームを支えてきました。ただ所々で炎上したことで、結果的に6勝7敗と負け越してしまったのが悔やまれます。また、常にローテの一員として働き続けることが厳しいという現状もあり、多少物足りなさも感じました。しかし、投手陣の離脱が相次いでいる中イニング数をしっかり稼ぎ、ローテに欠かせない存在としてよくやってくれていると思います。

しかし、今季オフのFA権行使により、梶谷選手と共に読売ジャイアンツに移籍することとなってしまいました。これまで先発陣の中心として支えていただいていた中での移籍は痛いです(しかもCランクで補償すらないという事実、何やってんだウチのフロントは…)。来季は敵としてしっかりぶつかってきて欲しいです。

16 大貫晋一(U5sw的2020投手MIP)

  • 1軍成績:19登板,10勝6敗,防御率2.53
  • 2軍成績:2登板,1勝0敗,防御率0.82

今季この投手が2桁勝利を成し遂げるほどの投手になることを誰が予想したでしょうか?開幕直後は1,2回でマウンドを降りていた姿が今では信じられない頼もしい投手になりました。これは崖っぷちの状況から這い上がった彼の努力に尽きるでしょう。カープ戦では自身初の完封勝利を達成するなど先発陣で1番台頭した投手。来季は確変で終わらないよう、引き続き先発の中心として頑張って欲しいです。

17 三嶋一輝(U5sw的2020投手MIP)

  • 1軍成績:48登板,3勝1敗18セーブ5ホールド,防御率2.45
  • 2軍成績:登板なし

数年前までトレード、人的補償候補と言われていた彼が、今年遂にクローザーとして君臨しました。まるで野球漫画の主人公のように。

開幕では少し躓きましたが、昨年同様セットアッパーとして徐々に調子を上げ、山崎投手の大スランプからクローザーの代わりとして選ばれたのがこの投手。「クローザーであることを変に意識せず、1回を投げ切るだけ」というスタンスでクローザーの穴を十二分に埋めてくれました。救世主です。

個人的に、巨人戦で先頭の田中俊太選手に3塁打を許した後、その後の大城選手、立岡選手、吉川尚輝選手から立て続けに三振を奪って勝利を決めた試合が印象に残っています。

「来季もクローザーで」って願うファンは多いはず。来季以降もあなたの力が必要です。

19 山崎康晃

  • 1軍成績:40登板,0勝3敗6セーブ8ホールド,防御率5.68
  • 2軍成績:登板なし

今季投手陣で1番期待を裏切ってしまった投手。もちろん実績は十二分にありますし、ずっと故障なく投げ続けてきた結果このタイミングで勤続疲労が出てしまったのかもしれません。しかし、問題はそれ以上にあると感じています。

武器だったツーシームを簡単に見切られ、ストレートも簡単に打ち返されてしまっていました。また、ファンのほとんどが指摘していた体重のコントロールができていないというように、今季の彼はまたさらに太ってしまったように見受けられました。首脳陣もなぜ絶不調の彼をズルズル帯同させていたのか…(FAの取得どうこうが理由らしいが)

今季ほぼ全ての信頼を失うこととなってしまった本来のクローザー。これまで酷使してきた身体を休めつつも来季戦えるコンディションに戻すこと、ストレートを軸にツーシームに依存しない新たな球種を身につけるところからですね。あとはクローザーのポジションを取り返すことができるか。三嶋投手が結果を残している以上、来季以降も開幕クローザーは三嶋投手が務めると思っていますので。

彼の大不振が今季のリリーフ陣にさらに負担をかけてしまいました。来季は必ず復活していただきたいです。

20 坂本裕哉

  • 1軍成績:10登板,4勝1敗,防御率5.67
  • 2軍成績:4登板,0勝0敗,防御率1.47

デビュー戦、6回無失点でプロ初勝利と華々しいスタートを切った…かと思われたがこの日に足首を捻挫して戦線離脱… 正直勿体無かったですね。

その後は復活してプロの洗礼を浴びつつも4勝をマークしました。これまでの投手がルーキーイヤーからしっかり活躍していたこともあって物足りなさは多少ありますが、1軍で十分通用する投手だと思っています。来季は怪我なく先発ローテーションの一角を担っていただきたいですね。

21 今永昇太

  • 1軍成績:9登板,5勝3敗,防御率3.23
  • 2軍成績:登板なし

ベイスターズのエースであると誰もが認める投手ではありますが、良くも悪くも隔年戦士となってしまっているのが残念です。昨年は3完封を含む13勝、プレミア12も先発の中心としてフル回転した分ダメージが大きかったと思いますが、元々故障持ちでプロ入りしていたこともあり手術を決断、来季も開幕は間に合わないということになってしまいました。

エースが先発ローテーションに入らないとチームが苦しくなるのは承知のこと。シーズンで長く戦ってもらわないといけない以上、まずはしっかりリハビリをこなし、復活してからは今季の分を取り返せるよう再び這い上がって欲しいです。

24 齋藤俊介

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:7登板,0勝1敗,防御率6.43

昨年の彼の姿を見たファンは、今季しっかりリリーバーとして活躍してくれるだろうと期待を持っていたに違いなかったでしょう。が、どうしてしまったのか…今季は怪我で離脱していたということで、2軍戦でもまともに投げられないまま終わってしまいました。

ムードメーカーでもある彼だからこそ、1軍の元気印となって活躍して欲しいのです。来季こそ開花していただきたいです。

26 濱口遥大

  • 1軍成績:16登板,6勝5敗,防御率4.60
  • 2軍成績:2登板,1勝0敗,防御率2.16

今季の彼のピッチングに対してうんざりする方も多かったのではないでしょうか。元々制球力はない投手でしたが、与四球数が多すぎる…(今季47与四球) 毎回6回に失点して投げきれずに首脳陣に交代を告げられてしまう… 何度同じことを繰り返しているんだ!と見ていて情けない気持ちになりました。

ただし、他の先発ローテが固まらないという事情から、登板数はチームでは上位に入っていますし、6勝もしているので最低限はやってくれています。

また、以前の記事で、東京ドームの試合でなぜか6回途中に下されて逆転負けを喫したことに関して言及しましたが、その影響も多少は残っていたんじゃないかなとも思っています。

とはいえ今季も期待外れだったことに変わりはないため、来季はしっかり戦力として働いていただきたいと思います(あとは首脳陣がハマジョーバッテリーの拘りを捨てられるかにかかっている)。

27 上茶谷大河

  • 1軍成績:11登板,2勝3敗,防御率4.12
  • 2軍成績:6登板,1勝1敗,防御率1.57

2年目のジンクスと言うのでしょうか。今季は怪我で出遅れたこともあり、2勝しか勝ち星を挙げることができませんでした。甲子園での阪神戦で完封勝利を挙げることができましたが、144球を費やしてしまったことも影響してか以降の登板は散々でした。先発ローテの一角として活躍すべき投手。来季はコンディションを整えてシーズン通して活躍することが求められます。

28 勝又温史

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:1登板,0勝0敗,防御率18.00

高卒2年目の投手。昨年から投球フォームが定まっていないせいか投げさせてはいけないレベルまでボロボロになってしまっています。フェニックスリーグも投げていますが、制球ができておらず散々な内容となっています。何が原因なのかはっきりしませんが、こんな状況で投げさせている首脳陣は何をやっているのか…

元々ドラフト時には投手、野手どちらでもいけるという評価をされていた選手。今後次第ではもしかしたら野手転向もあるかもしれません。

30 飯塚悟史

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:27登板,1勝2敗,防御率9.00

一体どうしてしまったのか…1軍は出番もなく、2軍でも大乱調を繰り返してしまっています。2017年から1軍の先発で投げ始め、通算2勝と戦力になりきれてはいないものの今後の先発ローテで活躍できる見込みがあったため、こんな散々な状態になっているのは非常に残念です。勝又投手同様、野手としてのセンスもあるため、野手転向もあるかもしれません。とにかく崖っぷちな立場。このまま終わって欲しくないです。

34 平田真吾

  • 1軍成績:43登板,1勝1敗1ホールド,防御率2.84
  • 2軍成績:登板なし

出てきては打たれを繰り返し、戦力外候補と散々揶揄された投手ですが、今季はその評判を覆す働きをしてくれました。正直平田選手の台頭は予想できなかったです。ビハインド起用が中心ではあり、ピンチを招いてしまうことも相変わらずありますが、火消しにも貢献したりとこれまでとは違う一面を見せました。

そして、先発登板した巨人戦で5回2失点で7年目で待望のプロ初勝利を成し遂げました。本当によく這い上がったと思います。

戦力外候補から一転欠かせない存在となった苦労人。来季は一発屋で終わらないようしっかり支えていってもらいたいです。

35 三上朋也

  • 1軍成績:10登板,0勝0敗,防御率2.77
  • 2軍成績:22登板,2勝2敗7セーブ,防御率3.38

かつてのセットアッパーも、ここ数年は手術した影響もあり以前のような姿に戻るのは厳しいのかなと思っています。これまでセットアッパーからクローザーまで多くの試合に登板して実績を作り上げてきた功労者であるからこそ、再び復活してほしい… そう願うのみです。

41 櫻井周斗

  • 1軍成績:3登板,0勝0敗,防御率7.36
  • 2軍成績:17登板,0勝2敗1セーブ,防御率6.52

開幕してからは先発ローテの一員を担っていましたが、制球が定まらず早いイニングで降りてしまい、リリーフに移って2軍で実践を積むも2軍でも成績的に良いとは言えない課題ばかりのシーズンでした。

昨年頭角を現したこともあり、個人的にはリリーフ向きの選手であると思っていますが、先発も経験している段階です。まだまだ長い目で見る必要がありますが、来季は高卒4年目。課題の制球力を改善し、そろそろ1軍でも結果が欲しいところです(終わりに上がってきたのに1試合も登板できなかったのが惜しいが)。

43 進藤拓也

  • 1軍成績:5登板,0勝0敗,防御率5.06
  • 2軍成績:20登板,2勝2敗10セーブ,防御率2.57

今季2軍では抑えを務める場面が多く、10セーブを挙げる活躍をしましたが、1軍となるとなかなか定着できず苦しんでいるように思われます。最近は肘の手術を行いました。そろそろしっかりとした結果を出さないと立場が危うくなってしまう立場にいるため、なんとしてでも結果を残していただきたいです。

45 マイケル・ピープルズ

  • 1軍成績:10登板,2勝2敗,防御率4.97
  • 2軍成績:6登板,1勝2敗,防御率4.70

新外国人の先発で開幕からローテの一角を担うも、外国人枠の関係でなかなか出場機会が恵まれず、また機会がやってきても大きな成績を残せたかというと微妙という判断をせざるを得ないと言わざるを得ません。なぜかリリーフで投げていたこともありましたがあれは本当に謎だった… 特にパットン投手を先発でピープルズ投手をリリーフ待機させた試合は…

現時点で去就はわかりませんが、ロペス選手、パットン投手が退団したこと、年俸が低めなことから残る可能性も考えられます。

47 砂田毅樹

  • 1軍成績:17登板,0勝0敗4ホールド,防御率2.65
  • 2軍成績:29登板,3勝0敗5セーブ,防御率1.32

昨年は勤続疲労の影響もあり不本意なシーズンに終わってしまっていました。

今季も前半は2軍で好投していたのにも関わらず、中々1軍に呼ばれませんでした。後半にようやく昇格し、主にワンポイントの起用でこれまでの力を取り戻しました。リリーフサウスポーが少ない中砂田投手の復活は朗報です。来季はシーズン通して1軍に帯同して活躍できるよう頑張って欲しいです。

48 京山将弥

  • 1軍成績:6登板,2勝1敗,防御率4.66
  • 2軍成績:8登板,0勝2敗,防御率5.68

一昨年6勝と素晴らしいスタートを切ったが、昨年は屈辱の0勝。巻き返しを狙う今季は怪我によって出遅れましたが、終盤に1軍に復帰、2勝を挙げて来季に繋がる結果は残せたと思います。

ただし来季は同い年の大卒ルーキーが入ってくるため、そろそろ1軍に定着しないといけません。さらにパワーアップを行い、来季は開幕からローテを引っ張っていって欲しいですね。

49 赤間謙(今季戦力外→引退)

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:33登板,4勝0敗,防御率3.83

2年前に伊藤光選手とともにベイスターズにやってきた選手。1軍では主に敗戦処理で投げており、ロングリリーフもこなせる投手でした。しかしフライボーラーであることから1軍で使い続けるほどのインパクトを残せていませんでした。

今季は2軍でも多く投げていましたが、結局1軍に呼ばれることのないまま戦力外となってしまいました。

53 スペンサー・パットン(今季退団,メジャーへ?)

  • 1軍成績:57登板,3勝2敗19ホールド,防御率4.92
  • 2軍成績:登板なし

昨年例の冷蔵庫事件で周りの信頼を失った助っ人。今季は前半は不安定な投球が続き、事件の影響を受けてしまっているイメージがありましたが、後半はしっかり立て直した印象にあります。チームの中で1番登板し、昨年の反省も生かしてリリーフ陣を支えてくれました。

謎の先発起用で大炎上し、防御率を悪化させられたときは可哀想でしたね…(なぜピープルズを先発にせずリリーフ待機させたのか…)

ただし、本人の意向により2017年から4年間活躍したベイスターズを退団しました。メジャーで頑張りたいとのことなので、退団は痛手ではありますが、パットン投手の今後をしっかり応援したいと思います。昨年メジャーに旅立った筒香選手との対決が見られるのが理想です。

54 浅田 将汰

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:11登板,3勝2敗,防御率4.09

高卒ルーキーで今季は2軍の先発で3勝を挙げています。まだまだこれからの投手。フェニックスリーグで実戦を積んでまずは2軍の主力になれるよう頑張って欲しいです。

56 濱矢 廣大(戦力外)

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:18登板,2勝1敗,防御率3.60

昨年熊原投手とのトレードでやってきた投手でしたが、制球力の悪さから1軍では通用せず、今季は出番も与えられず戦力外となってしまいました。トレードされた熊原選手も戦力外となってしまったため、結果的に意味のない?トレードとなってしまいました。

58 武藤 祐太

  • 1軍成績:21登板,0勝1敗,防御率7.47
  • 2軍成績:2登板,1勝0敗,防御率0.00

トータルで見ると昨年よりは物足りない結果ではありましたが、今年は特にブルペンデーにおける先発の役目として苦しい先発事情を支えてくれました。

目立たない活躍が続いていますが、縁の下の力持ちとしてチームに大きく貢献してくれている投手。来季以降も様々な場面でチームを支えて欲しいですね。

59 平良拳太郎

  • 1軍成績:14登板,4勝6敗,防御率2.27
  • 2軍成績:3登板,1勝0敗,防御率1.69

今季の彼は非常に不運なことが多すぎました。大貫投手と共に先発を支えるなくてはならない存在になりつつあった投手。しかし、好投する時に限って援護が全くないどころか、ちょっとした失点が命取りとなって負け投手になってしまうことが何度も…(中日の大野投手と2度当たったのは特に不運)

怪我で離脱してしまったのが勿体無かったですが、防御率2点台で4勝6敗はあまりにも可哀想すぎます… 野手陣しっかりしろ。

7,8イニングも容易に投げられるようになり、順調にステップアップしています。あとはシーズン通して離脱なく投げることが彼の課題。来季こそ打線を味方につけ2桁勝利を達成して欲しいです。

62 エドウィン・エスコバー

  • 1軍成績:56登板,1勝4敗17ホールド,防御率2.33
  • 2軍成績:4登板,1勝0敗,防御率0.00

「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ。」

今季も多くの場面でダマッテナゲテくれた頼もしい助っ人。今季は春先の怪我や、終盤に親族の関係で離脱する場面もありましたが、パットン投手に次ぐ登板数で様々な場面でリリーフとして登板してくました。

2年契約中ということもあり、来季もベイスターズの一員として働いてくれます。怪我に気をつけつつ、来季もリリーフ陣の中心として頑張って欲しいです。

67 古村徹(今季戦力外→引退)

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:4登板,0勝0敗,防御率2.25

厳しく言うならば、正直何しにベイスターズに帰ってきたのかわからなかった投手。1度戦力外を受けてから紆余曲折を経て2019年から再びベイスターズの一員になりましたが、復帰してやったことはほとんど手術とリハビリでした。2軍でも大して投げられず、2度目の戦力外となりました。

68 藤岡好明(今季戦力外→引退し2軍コーチへ)

  • 1軍成績:4登板,0勝0敗1ホールド,防御率21.60
  • 2軍成績:21登板,1勝2敗3セーブ,防御率3.43

目立たない活躍はなくともここぞの場面でのらりくらりと抑えてくれた投手陣最年長。しかし今年は1軍で戦力となりきれず、年齢面のことから今季限りとなってしまいました。2016年途中から5年弱支えてきてくれたベテランもお別れとなってしまいました。

92 国吉佑樹

  • 1軍成績:42登板,3勝4敗10ホールド,防御率3.13
  • 2軍成績:登板なし

昨年は161kmを記録し、今年は背番号を92(クニ)に変えた今季も1軍のリリーバーとしてロングリリーフもこなすなどしっかり活躍してくれました。しかし、昨年に比べると球速や球威にインパクトがあるとは正直感じられず、少し物足りない印象でした。速いまっすぐが最大の武器だと思っていますので、来季はスピードと球威でどんどん押していくピッチングが見たいですね。

93 中川虎大

  • 1軍成績:3登板,0勝1敗,防御率7.11
  • 2軍成績:8登板,1勝1敗,防御率3.71

昨年支配下登録され、1軍登板も経験した高卒3年目の投手。今季は序盤に先発登板の機会がありましたがアピールできずに2軍降格、2軍でも昨年よりいい成績を出せず課題の多い1年でした。阪口投手同様、期待の大きい若手投手でもあるので来季は1軍でしっかり戦力になって欲しいです。

94 笠井崇正

  • 1軍成績:1登板,0勝0敗,防御率18.00
  • 2軍成績:27登板,4勝4敗1セーブ,防御率4.05

昨年は開幕から敗戦処理をメインに1軍に定着し、濱口投手が緊急降板した試合では先発の代役を果たすなど戦力になっていましたが、今年は一転苦しい年になりました。1軍登板は僅か1登板。2軍でも登板数はあったもののいい数字は残せずに不本意なシーズンとなってしまいました。

一部界隈では戦力外候補とまで言われてしまっています。来季はしっかり挽回して活躍して欲しいです。

100 宮城滝太

  • 2軍成績:12登板,5勝4敗,防御率3.09(ファーム最多勝)
  • BCリーグ派遣成績:2登板,0勝0敗,防御率0.84

高卒2年目の先発投手。今季はBCリーグの神奈川フューチャードリームスに派遣され実践経験を積むと、ベイスターズに復帰し2軍で5勝を挙げる活躍を残しました。ベイスターズの育成の中で支配下登録に1番近い選手と言われているだけあってすごく期待されている投手。来季は2軍で結果を出し、支配下登録を勝ち取って1軍のマウンドに立てるよう頑張って欲しいですね。

107 レミー・コルデロ

  • 2軍成績:22登板,2勝1敗,防御率4.97
  • BCリーグ派遣成績:15登板,0勝1敗,防御率4.80

来日2年目の育成外国人サウスポー。今季は宮城投手同様BCリーグ神奈川に派遣され実践経験を積み、その後ベイスターズの2軍でもリリーフとして実践を積みました。しかし成績を見るとそこまで突き抜けた成績ではないため、来季はもっと結果が求められる立場になります。私はソフトバンクホークスのモイネロ投手みたいになって欲しいと思っていますので、覚醒が起こることを願いつつ支配下をしっかり勝ち取れるよう頑張って欲しいですね。

109 ジョフレック・ディアス

  • 2軍成績:13登板,1勝2敗,防御率7.90
  • BCリーグ派遣成績:19登板,0勝1敗,防御率2.18

来日1年目の育成外国人サウスポー。今季はBCリーグ神奈川に派遣され、先発やリリーフとあらゆる場面をこなし実践を積みました。2軍ではまだまだ課題は多いですが、21歳とまだ若い投手でもあります。来季は今季よりもいい成績を出せるようステップアップしていただきたいです。

046 田中健二朗

  • 1軍成績:登板なし
  • 2軍成績:登板なし

2016年には1軍のリリーフとして素晴らしい活躍を挙げた投手ですが、昨年東投手同様トミージョン手術を受け、リハビリに費やす1年でした。また、今季から支配下の枠の都合上育成選手登録として過ごしています。

まずはしっかり投げられる状態までじっくり戻していただきたいです。そして、1軍のマウンドに帰ってきて欲しいです。

まとめ:投手陣が定着しない限り上位にはたどり着けない

今回はベイスターズの投手陣に関して振り返って見ましたが、今季に限らず毎年思っていることが、

「怪我や不調で先発ローテーションが定着しない」

「先発が定着しないせいでリリーフ陣に負担が集中し、苦しくなる」

ことですね。毎年毎年ドラフトで即戦力投手を獲っていて、先発ローテーション候補が増え続けているのにも関わらず未だに怪我や不調で固まらず、結果的にリリーフ陣が多く登板したりイニングを稼がないといけない状況になってしまいます。ブルペンデーも今季だけで何試合あったことか。はっきり言って情けない。

怪我に強い投手がいないこと、ドラフトで大物投手を獲らずに競合を避けていることというのもありますが、最近の即戦力の先発投手は1軍で結果を残している投手がほとんどなので、どの投手も怪我や不調がなければ強力な先発陣を作ることができると思っています。好調が長続きしないというのもありますが、それだけのポテンシャルを持った投手が多く控えていますし、いい加減定着していただかないと困ります。

来季はエース今永投手が手術の影響で開幕に間に合わず、トミージョン手術を受けた東投手も順調に回復はしているものの、開幕には厳しいです。今季先発陣の軸となった大貫投手、平良投手を中心に、今季奮わなかった濱口投手や上茶谷投手、若手の坂本投手、京山投手、阪口投手、ドラフトで指名された入江投手らが中心となり、万が一誰が抜けてもブルペンデーに頼ることなく強固な先発陣を形成しなければなりません。現役時代先発だった三浦次期監督もどのように重視していくのか注目ですね。

またリリーフ陣に関してもメジャーに旅立ったパットン投手の穴、そして今季絶不調の山崎投手の穴をどうバックアップするのかがカギとなります。先発陣がしっかりイニングを稼いでリリーフ陣の負担を軽減するのが理想ではありますが、そう簡単にはいかないので、ここは即戦力の働きが期待できる選手を補強するのがベストですが…(とはいえベイスターズの補強は期待値が低すぎるので信用できない)

補強するにしろないにしろ、若手投手の奮起は必要となります。特に高卒組は伸び悩んでいる印象が大きいので、しっかり台頭してくることが求められます。

全体的に厳しい状況だった今季の投手陣。試合を有利に進めるためにも投手陣の再建は最重要項目ですので、1人1人がしっかり結果を残しつつ、来季は良い成績を収められるよう頑張っていただきたいです。

今回はここまでとなります。次回は野手について述べていきます。

ご覧いただきましてありがとうございました!

野手編の振り返り記事はこちらから!

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