【2021年ダイヤ改正】JR東日本の上野東京ライン、湘南新宿ラインに関する改正内容を紹介!

【2021年ダイヤ改正】JR東日本の上野東京ライン、湘南新宿ラインに関する改正内容を紹介!

新年明けましておめでとうございます。

チームネットラボのU5swです。

2021年も何卒よろしくお願いいたします。

今回は2021年3月のダイヤ改正の話題から、JR東日本の上野東京ライン(以下、UTL)と湘南新宿ライン(以下、 SSL)の改正内容を紹介して行きます。

東海道線は全てにおいて大きく変わる

まず、東海道線に関しては特急列車はもちろん、快速、普通列車も大きく変わります。

特急踊り子号のE257系統一、ならびに停車駅の見直し

まず、踊り子号に関しては、これまで185系とE257系で運行されていた物をE257系に統一します。これにより、踊り子号の全車座席指定化や、E257系の三島、修善寺への乗り入れが開始されます。

E257系

また、東京始発の踊り子号(定期列車)の東京〜熱海間の停車駅が統一され、全列車が品川、川崎、横浜、大船、小田原、湯河原に停車するようになります。なお、E257系の統一により最高速度が120km/hに上がり(185系は最高速度110km/h)、停車駅が増えた特急の中でも、従来とほぼ変わらない列車も存在します。

特急湘南号の登場とE257系への統一、ならびに発車時刻と停車駅の再編、増便も

以前の記事でも述べたとおり、これまで185系と215系によって東京、新宿〜小田原間で平日の朝、夕方夜間時間帯に運行されてきた「湘南ライナー号」「おはようライナー新宿号」「ホームライナー小田原号」が特急湘南号に格上げの上、E257系に統一、全車指定席化されます。詳細は前回の記事をご覧ください。

今回のプレスリリースにおいて、各列車の詳細時刻が発表されていたので、従来のライナーとの比較をここでは行います。

まずはダイヤ改正まで運行されるライナー列車の時刻表はこちら。

号数(使用車両)2(185)4(185)6(215)8(215)10(185)12(185)
小田原発6:196:376:587:227:598:09
国府津発7:30
二宮発7:36
平塚発6:407:468:24
茅ヶ崎発6:466:567:167:528:208:30
辻堂発6:528:34
藤沢発6:577:037:237:598:288:39
大船発7:048:45
<経由路線>東(旅)東(貨)東(貨)東(旅)
↓平塚
東(貨)
東(貨)東(旅)
品川着7:407:488:038:389:119:17
新橋着8:098:44
東京着7:498:13
(総武)
8:48
(総武)
9:229:26
湘南ライナー北行の詳細
東(旅)→東海道旅客線
東(貨)→東海道貨物線
(総武)→総武線ホーム
乗車専用駅降車専用駅
号数(使用車両)22号(185)24号(215)26号(185)
小田原発6:257:097:41
国府津発7:15
二宮発7:20
平塚発7:32
茅ヶ崎発6:447:388:00
藤沢発6:517:458:10
渋谷着7:398:278:56
新宿着7:458:339:02
おはようライナー新宿の詳細
乗車専用駅降車専用駅
号数
(使用
車両)
1
(215)
3
(215)
5
(185)
7
(185)
9
(215)
11
(185)
13
(185)
15
(215)
17
(185)
東京発18:3019:0019:3020:0020:3021:0021:3022:3023:30
品川発18:4019:1019:4020:1020:4021:1021:4022:4023:40
<経由
路線>
東(貨)東(旅)東(旅)東(旅)東(旅)東(旅)東(旅)東(旅)東(旅)
大船着19:4220:1020:4021:0821:3822:0823:070:07
藤沢着19:1719:4820:1520:4521:1321:4322:1323:120:12
辻堂着19:5220:1920:4921:1721:4722:1723:160:16
茅ヶ崎着19:2419:5720:2320:5421:2121:5022:2123:200:20
平塚着20:0220:2820:5921:2621:5522:2623:250:25
二宮着21:07
国府津着20:1320:3921:1221:3622:0622:3623:360:38
小田原着19:4320:2120:4521:1921:4322:1222:4323:430:45
湘南ライナー南行の詳細
東(旅)→東海道旅客線
東(貨)→東海道貨物線
乗車専用駅自由乗降駅
号数(使用車両)21号(185)23号(185)
新宿発19:3021:30
渋谷発19:3821:38
藤沢着20:2122:18
茅ヶ崎着20:2722:24
平塚着20:3422:30
二宮着20:4322:39
国府津着20:4922:43
小田原着20:5822:50
ホームライナー小田原の詳細
乗車専用駅自由乗降駅

続いて、改正後の湘南号がこちら。

特急湘南号の時刻表(JR東日本のプレスリリースより引用)

比較して見たところ、大きな変更点として、

  • 早朝に平塚始発東京行きの湘南2号が誕生。茅ヶ崎、辻堂、藤沢、大船、品川、東京の順に停車。
  • 湘南ライナー2号に代わる湘南4号の全体の所要時間が概ね10分短縮。
  • 湘南ライナー8号に代わる湘南10号は停車駅に変化はないものの、旅客線から貨物線への転線が平塚→茅ヶ崎間の渡り線から藤沢→大船間の渡り線に変更。これは、湘南10号が14両編成で運行されるのと、茅ヶ崎、藤沢の貨物線ホームが10両編成までしか対応していないため。なお、東京へは総武線ホームに到着するため、必ず貨物線に転線する(品川到着前の渡り線は横須賀線→東海道線はあるが、東海道線→横須賀線はない)。
  • 湘南ライナー10号に代わる湘南12号が平塚、辻堂、大船にも停車し、全線が旅客線経由で東京に向かうようになる(なお品川、東京への所要時間は改正後の方が早い)。
  • 湘南12号が平塚、辻堂、大船に停車するようになるため、湘南ライナー12号に代わる湘南14号は発車時刻が概ね10分繰り下がる。
  • 湘南1号が東京18:00に出発するようになる。
  • 湘南ライナー1号に代わる湘南3号が貨物線経由から旅客線経由になる。そのため、大船、辻堂、平塚、国府津に停車するようになる。
  • 湘南ライナー13号、15号に代わる湘南15号、17号がそれぞれ30分繰り下がる。
  • 湘南ライナー17号のスジは湘南1号の30分繰り上げや終電繰り上げの影響も受けて廃止。

このような変化になります。大体の列車はライナーを引き継ぐ形で設定されているので、快速通過駅の辻堂や二宮にも停車するようになります。

また、時刻変更によって気になるのが、高松・出雲市行きの寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲号」の出発時刻です。サンライズ号は東京を22:00に出発するのですが、改正後は平日に限り湘南15号と時刻が完全に被ってしまいます。そのため、サンライズ号は時刻変更が必ず行われることとなります。サンライズ号の詳細についてはプレスリリースで述べられていないためわかりませんが、かなり長距離を走る列車の時刻を新たに誕生する通勤特急が変えてしまうとは予想もしていなかったためビックリです。廃止や臨時列車化するのは情報が明らかになっていない現段階ではあり得ないため、どうなるのか注目していきましょう。

285系サンライズ号

日中時間帯の東海道線の快速・普通列車も大きな改革へ

ここまで東海道線の特急について説明していきましたが、快速・普通列車も大きく変わります。

まず、日中時間帯ですが、現在の1時間あたりの運行形態は以下の通りとなっています。※右の()は起終点駅の内訳

  • UTL快速アクティー(宇都宮線内普通),宇都宮線〜東海道線:1本(熱海1)
  • UTL普通,宇都宮線〜東海道線:2本(熱海1,小田原1)
  • UTL普通,高崎線〜東海道線:3本(熱海1,小田原2)
  • SSL特別快速,高崎線〜東海道線:1本(小田原1)
  • SSL快速,高崎線〜東海道線:1本(平塚1)

それが、ダイヤ改正によってこのように変わります。

  • UTL普通,宇都宮線〜東海道線:3本(熱海1,平塚2?)
  • UTL普通,高崎線〜東海道線:3本(熱海2,小田原1?)
  • SSL特別快速,高崎線〜東海道線:1本(小田原1)
  • SSL快速,高崎線〜東海道線:1本(平塚1)

SSLに関しては大きな変更点はありませんが、UTLに関しては長らく活躍してきた快速アクティーの運行がなくなり、普通に格下げされることとなりました。

さらに、日中には設定されていなかったUTLの平塚折り返しが2本増えた、代わりに、小田原折り返しが2本減りました。そして、下り列車(小田原、熱海方面)の熱海行きの運転間隔を見直します。

このことから、藤沢〜小田原間の駅の停車本数がこのように変わります。なお、ここでいう快速は藤沢〜小田原駅間で通過運転を行う特別快速と快速アクティー、普通はSSL快速も含めた各駅に停車する列車を指します。

  • 藤沢:8(快速2,普通6)→8(快速1,普通7)
  • 辻堂:6(普通6)→7(普通7)
  • 茅ヶ崎:8(快速2,普通6)→8(快速1,普通7)
  • 平塚(上り):8(快速2,普通6)→8(快速1,普通7)
  • 平塚(下り):7(快速2,普通5)→5(快速1,普通4)
  • 大磯:5(普通5)→4(普通4)
  • 二宮:5(普通5)→4(普通4)
  • 国府津:7(快速2,普通5)→5(快速1,普通4)
  • 鴨宮:5(普通5)→4(普通4)
  • 小田原(上り):7(快速2,普通5)→5(快速1,普通4)

これより、平塚を境に本数が大きく変わります。快速アクティーの普通格下げに伴い辻堂では毎時1本停車列車が増加したのに対し、平塚(下り)、国府津、小田原(上り)は快速、普通共に1本ずつ減少、大磯、二宮、鴨宮では普通が1本減少する結果となりました。

今回このような運行形態に変わることとなった背景として、以下のようなことが挙げられます。

  • 今回の新型感染症に伴う利用客の減少
  • 辻堂の利用者数が増加し、他の快速停車駅と変わらないほどまでになった
  • 全体的に見ても快速アクティーが藤沢〜小田原間の4駅しか通過しないため、普通とあまり所要時間が変わらない

まず、新型感染症の影響ですが、これは東海道線に限らず多くの鉄道会社もその影響を受けているためやむを得ないと思います。

次に、辻堂の利用者増加ですが、駅周辺の住宅需要が増加してただけでなく、2011年に駅前に「テラスモール湘南」というショッピングモールができた効果により、土休日を中心に日中も利用者が増えたと考えられます。ラッシュ時には湘南ライナーも停車し、この改正からは特急湘南も停車すること、多くの利用者が安全に乗降できるように2010年にホームの拡幅工事を行ったりと、他の快速駅とは一味違う駅となりました。

2019年における藤沢〜小田原間の1日平均乗車人数は以下の通り。(※)は快速通過駅

  • 藤沢:108873人(小田急江ノ島線、江ノ電乗換駅)
  • 辻堂:59409人(※)
  • 茅ヶ崎:55778人(相模線乗換駅)
  • 平塚:60941人
  • 大磯:8053人(※)
  • 二宮:13165人(※)
  • 国府津:5845人(御殿場線乗換駅)
  • 鴨宮:12432人(※)
  • 小田原:33460人(東海道新幹線、小田急小田原線、箱根登山線、大雄山線乗換駅)

なんと、藤沢、平塚に次ぐ利用者を誇ります(茅ヶ崎よりも利用者が多い)。これを見ると、現在は快速アクティーの辻堂通過救済列車としてSSLの快速が補完していますが、それだけでも輸送力が必要ということです。一方で、平塚以西の利用者が少なく、普通も快速も従来通り走らせる必要性がないということから、快速アクティーを普通に格下げしつつ平塚折り返しを増やすことで停車本数の適正化を図ったと考えられます。

以下の動画は、今年夏に撮影した辻堂通過芸。改正後は通過列車が大幅に少なくなります。

最後に、そもそも快速アクティー自体の通過駅が4駅しかなく、普通との所要時間も藤沢〜小田原間では4,5分しか変わらないことから、アクティーを無くしてもそこまで問題がないということが考えられます。

昔は今の通過駅に加え戸塚、早川、根府川を通過していましたが、戸塚は利用者増加や横須賀線との対面乗換ができる点から、早川、根府川は小田原〜熱海間の利用者が平塚〜小田原間よりも少なく、通過利用は新幹線や特急に一任する形で普通列車の補完を担う点から停車駅となり、現在に至ります。

また、快速アクティーは戸塚、平塚、国府津、小田原で普通を待たせることがあるため、その分普通の所要時間が増えてしまっています。この改正で取りやめることで普通の退避が減り、所要時間短縮にもつながります。

以上のことから、今回のダイヤ改正で全体的に見直しを行ったこととなります。

日中時間帯の運行がなくなる快速アクティー

品川→大船ノンストップの通勤快速が消滅へ…

また、今回の改正は快速アクティーの大幅削減のみに留まりません。なんと、平日の夜間時間帯に、東京→小田原間のみを3本運行する通勤快速が、「快速アクティー」に置き換わることとなりました。これにより、川崎・横浜・戸塚を通勤型車両で通過する定期列車が消滅することとなってしまいました…

神奈川県第2の都市である川崎、神奈川県の中心かつ年間乗降客数世界4位の横浜、横須賀線とブルーラインの乗換駅戸塚を通過し、都心から湘南地区への利用者に特化して利用者を分散させる遠近分離方式の「遠」の役割を果たす通勤快速は、多くの通勤客に重宝されている列車ですが、改正によって川崎・横浜・戸塚に停車する「快速アクティー」に置き換えられることとなりました。この話題が私にとって1番驚きました。

正直、東京・新橋・品川といった都心の乗客と、川崎・横浜・戸塚といった神奈川の中心駅の乗降客は通勤型車両でも分けないといけないほど東海道線のラッシュ時間帯は多くの利用客でごった返すため、通勤快速の廃止はどうなの?と思います。しかし、今回通勤快速を廃止することになった理由として、JR東日本の以下のような思惑?が考えられます。

都心から湘南地区への混雑を回避したいのなら、快適で便利な「特急湘南号」に乗ってね。特急化で値上げした分、これまでライナーに乗ってた利用者が通勤快速や普通に流れて車内の混雑が激しくなり、感染のリスクも高くなってしまうから通勤快速はアクティーに格下げするね。

ズバリ、こういうことだと考えられます。

以前の記事でも紹介しましたが、ライナーから特急化し、更には全車指定席化することで、追加料金が更に多くかかってしまいます。つまり、特急湘南号と同時間帯に品川→大船の通勤快速を同時に走らせると、割高な追加料金を嫌った乗客が無課金で利用できる通勤快速や普通に流れてしまいます。すると、通勤快速や普通の乗車率が上がってしまい、このご時世もあり混雑度を上げてしまうと密となり大変まずいということ(通勤車にもグリーン車もあるが2両しかなく、現在でもほぼ席が埋まってしまうことと、自由席なので着席保証がないということから混雑回避には頼りない)、特急湘南号の乗車率の悪化を促進してしまいかねないと判断し、通勤快速を快速アクティーに格下げしたのではないかと予測しています。これにより、川崎・横浜・戸塚に関しては快速アクティーになることで停車列車が増え、混雑を分散させることができると思います(東京・新橋・品川に関しても同様)。

「長距離を速く快適に利用したい場合は課金をしろ!」というのはある意味鉄道会社あるあるであり、会社側としては利益を上げてしっかり経営していくために、少しでも利用者に課金してもらい、特急列車に乗っていただく方が良いに決まってますからね。ましてや現在は感染症ショックにより経営が大打撃を食らっていますし…

東海道線、特に都心から湘南地区の間に利用している方からすると改悪としか思えませんが、会社の経営が破綻して鉄道が運営できなくなってしまっては元も子もないですからね…(大袈裟な表現ですが) こうした背景から、会社は批判を承知で改革を進める必要があるため、我々は受け入れるしかありません…

ちなみに、前に紹介した快速アクティーですが、全体的に見ても改正後は夕方時間帯の小田原行き3本のみ(平日・土休日共に)となってしまうため、夕方から夜にかけて数本運行されている上り(東京方面)の快速アクティーも普通に格下げされることとなります。これにより、小田原〜熱海間の運行はなくなってしまう他、そもそも上りの快速アクティー自体廃止となってしまいます。悲しいですね…

横浜駅を通過する湘南ライナーならびに通勤快速の動画はこちらから!

どの車両も改正後見れなくなってしまいます。

一方、ラッシュ時は混雑対策のために増発も

ここまで減便や格下げといったネガティブニュースが続きましたが、ポジティプな話題も。以下に簡単にまとめておきます。

  • 早朝の国府津始発宇都宮行きのUTL普通を小田原始発に変更し、小田原、鴨宮の利便性を向上(小田原5:21発,横浜6:14着,東京6:40着)
  • 朝ラッシュ時の藤沢始発の上りUTL普通を辻堂始発(7:47発)に変更し、辻堂の利便性向上ならびに混雑緩和を図る(藤沢民は逆に痛手?)
  • 夕方ラッシュ時に上野始発小田原行きのUTL普通(15両編成)を増発し、利便性向上と混雑緩和を図る(上野18:10発,東京18:17発,横浜18:46発,小田原19:47着)
  • 朝ラッシュ時の大船発宇都宮行きSSL普通を10両編成から15両編成に増強し、混雑緩和を図る(大船6:30発,横浜6:48発,武蔵小杉7:00発,新宿7:21着)

宇都宮線・高崎線系統も通勤型列車を中心に大きく変わる

ここまで東海道線系統について詳しく解説していきました。次は宇都宮線・高崎線系統について説明していきます。

こちらも通勤快速廃止で停車駅を統一、東大宮に快速系統が新規停車

まず、宇都宮線・高崎線でも平日の夜間に運行されている通勤快速が、改正によって宇都宮線は快速ラビット、ならびに高崎線は快速アーバンに統一されます。

高崎線の快速アーバン

そして、宇都宮線系統で運行されている快速ラビットとSSL快速(大宮〜小山間快速)の停車駅に東大宮が追加されることとなります。

これにより、全ての快速列車が、宇都宮線では東大宮、蓮田に、高崎線では上尾、桶川に停車するようになります。一方で、通勤快速が(なぜか)停車していた尾久に関しては全ての快速が通過することとなります。

宇都宮線、高崎線の通勤快速は東海道線と異なり、遠近分離の役割もあれば千鳥停車の役割を持つ列車でもあります。他の快速と比べてもそこまで停車駅に大差がないことから、変に停車駅をバラけて誤乗車を招くよりは統一した方が良いという考えから、このような再編が行われたと思います。個人的に尾久ってそんなに需要あったっけ?とは思っていましたので…

また、東大宮停車に関しては、東大宮の需要が上がっていることが挙げられます。大宮〜古河間の1日あたりの乗車人員を以下に示すと、(※)は改正前の快速通過駅

  • 大宮:257344人
  • 土呂:15861人(※)
  • 東大宮:33531人(※)
  • 蓮田:20804人
  • 白岡:12854人(※)
  • 新白岡:6954人(※)
  • 久喜:35347人(東武伊勢崎線乗換駅)
  • 東鷲宮:9750人(※)
  • 栗橋:12297人(※)(東武日光線乗換駅)
  • 古河:13050人

これを見ると、都心に近いこともありますが、お隣の蓮田よりも人数が多く、久喜ともそこまで大差がないため、快速の停車は妥当かなと考えられます。

東大宮快速停車のもう1つの要因?日中の上野発着列車の削減

東大宮の利用者数の観点から快速停車の要因を述べましたが、もう1つの要因として、日中時間帯の上野発着列車の削減が挙げられます。

日中時間帯の宇都宮線、ならびに高崎線の快速・普通列車の1時間あたりの本数は以下の通り。

宇都宮線の場合

  • UTL普通 東海道線直通:3(内1本は東海道線内快速アクティー)
  • SSL快速 横須賀線直通:1(大宮〜逗子間各駅停車)
  • SSL普通 横須賀線直通:1
  • 普通 上野発着:1

高崎線の場合

  • UTL普通 東海道線直通:3
  • SSL特別快速 東海道線直通:1
  • SSL快速 東海道線直通:1(大崎〜戸塚間快速運転,それ以外は各駅停車)
  • 普通 上野発着:1(ただし上野行きは一部時間帯運行せず)

これにより、日中時間帯の上野〜大宮間は普通が1時間に7(8)本、宇都宮線の大宮〜古河間はSSLも含めて快速1本と普通5本、高崎線の大宮〜籠原間はSSLも含めて特別快速1本と普通4(5)本となります。しかし、ダイヤ改正によって、上野〜宇都宮線系統の普通が削減されることで、上野〜大宮間は1時間に6本、大宮〜古河間の普通は4本に削減されてしまいます。しかし、利用客の多い東大宮で毎時4本しか停車しないのはあまりにも少なすぎるため、快速を停車させることで毎時5本を保つという対策と考えられます。

一方、高崎線の快速系統は大きな停車駅の変更がなく、ほとんどの区間において減便となってしまいます。

大宮で宇都宮線と高崎線に分かれ、SSLが合流するもお互い本数が減るため、その救済列車として上野発着の普通が設定されていましたが、改正で見直されることとなります。

この他、宇都宮線では朝ラッシュ時の運転間隔の見直し、夕ラッシュ時の古河〜宇都宮間の本数見直しなどが行われます。

多くの路線が終電繰り上げの中、UTLは繰り下げ?

そして、終電繰り上げがトレンドとなっている中、UTLは運行時間帯が拡大します。UTLは深夜時間帯になると、東京〜上野間の運行が他路線よりも早く終わりますが、この改正で上野始発の列車の一部を東京始発に変更することとなりました。これにより、東海道新幹線や中央快速線、京葉線といった東京を起終点とする路線から、上野での乗り換えを挟むことなく利用することができ、利便性が向上します。該当列車は以下の通り。

  • 東京23:19発 UTL普通高崎行き(高崎1:14着)
  • 東京23:32発 UTL普通小金井行き(小金井1:03着)

高崎線特急もテコ入れへ

上野、新宿〜熊谷、本庄、高崎、前橋間を結ぶ特急「あかぎ号」「スワローあかぎ号」に関しては以下の通り。

  • 土休日の「あかぎ号」が全て北本と鴻巣に停車(スワローあかぎ号と同じ停車駅になる)
  • 平日の「スワローあかぎ15号」、土休日の「あかぎ10号」の運転取りやめ
651系で運行される特急「あかぎ号」

終電繰り上げまとめ(平日のみ)

最後に、各路線の終電繰り上げをまとめていきます。改正前後でどれだけ時間が繰り上がった(繰り下がった)のかの比較も同時に行います。

東海道線

小田原・熱海方面(横浜駅)

  • 早川、根府川、真鶴、湯河原、熱海: 23:20発熱海行き→23:25発熱海行き(5分繰り下げ)
  • 鴨宮、小田原: 0:24発小田原行き→0:07発小田原行き(17分繰り上げ)
  • 大磯、二宮、国府津: 0:24発小田原行き→0:15発国府津行き(9分繰り上げ)
  • 平塚までの各駅: 0:24発小田原行き→0:24発平塚行き(繰り上げなし)

品川・東京方面(横浜駅)

23:22発東京行き最終、0:07発品川行き最終共に変更なし

SSL

新宿・大宮方面(横浜駅)

22:27発普通小金井行き最終は変更なし

23:00発快速高崎行き最終は籠原行きに運行短縮

新宿・横浜方面(大宮駅)

北鎌倉、鎌倉、逗子: 23:08発普通逗子行き→23:09発普通逗子行き(1分繰り下げ)

その他は変更なし

宇都宮線

小金井・宇都宮方面(大宮駅)

  • 自治医大、石橋、雀宮、宇都宮: 0:08発普通宇都宮行き→23:41発普通宇都宮行き(27分繰り上げ)
  • 土呂〜小金井間: 0:08発普通宇都宮行き→0:08普通小金井行き(繰り上げなし)

高崎線

籠原・高崎方面(大宮駅)

  • 前橋: 22:50発快速アーバン前橋行き→22:57発快速アーバン前橋行き(7分繰り下げ)
  • 高崎問屋町〜新前橋間: 23:35発普通新前橋行き→22:57発快速アーバン前橋行き(38分繰り上げ)
  • 深谷〜高崎間: 0:14発普通高崎行き→23:51発普通高崎行き(23分繰り上げ)
  • 宮原〜籠原間: 0:14発普通高崎行き→0:14発普通籠原行き(繰り上げなし)

UTL

上野・東京方面(大宮駅)

  • 東京(直通便): 22:16発UTL普通熱海行き→22:39発UTL普通東京行き(23分繰り下げ)
  • さいたま新都心、浦和、赤羽、尾久、上野: 23:48発普通上野行き→23:48普通上野行き(繰り上げなし)

まとめ:新型感染症が大きなターニングポイントとなりつつある

いかがでしたでしょうか?

今回は東海道線、宇都宮線、高崎線を中心とした上野東京ラインと湘南新宿ラインのダイヤ改正について紹介しました。

新型感染症の影響により、これまで何年とベースになってきたダイヤパターンが大きく見直されるようになりました。これは、今後の列車運行において大きなターニングポイントとなるでしょう。

快速アクティーや通勤快速、ライナー、185系、215系など改正によってなくなる列車、役目を終える車両もあります。現在は感染者爆増中により移動は限られますが、なくなる直前ではなく記録できる時にしっかり記録しましょう。

今回はここまでとなります。ご覧いただきましてありがとうございました。

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