皆様、こんにちは。
チームネットラボのU5swです。
今回は久々に野球の話題から、今シーズンの守備の上手い遊撃手Top3を紹介していこうと思います!
遊撃手といえば、9つのポジションの中でとても守備力を求められるポジションです。守備範囲はもちろん、1塁の送球や2塁への盗塁阻止など、他のポジションで力を求められるため、とても難しいポジションと言われています。
個人的な考えですので賛否両論あるかと思いますが、ご了承ください。
それでは、早速紹介していきましょう!
3位:京田陽太選手(中日ドラゴンズ)
3位は中日の京田選手です。
2016年ドラフト2位で入団すると、ルーキーイヤーから遊撃手として定着し、打撃では主に1番打者としてチーム最多記録を更新する141安打を放つなど大ブレイク。この年は同じくルーキーで10勝を挙げ、日本シリーズではソフトバンク相手に8回途中までノーヒットノーランに抑える活躍をしていた、横浜DeNAの濱口遥大投手と新人王の座を争いましたが、シーズン通して活躍した京田選手が勝り、見事新人王のタイトルを獲りました(濱口投手は新人特別賞を受賞)。
その後も遊撃手のレギュラーとして試合に出続けていますが、打撃面で課題が出てしまっているため、周りから厳しい意見が出たり、スタメンを外されたりということもあります。しかしその分パワーアップしたのが守備力。俊足を活かした広い守備範囲と、深い位置からでもバッターをアウトにできる強肩は球界でもトップクラスであり、この守備力がある以上スタメンでは欠かせないという意見がとても多いです。
京田選手の守備動画はこちらから↓
いかがでしょうか。獲れない打球にも飛びつき、深い位置からでも遠投を活かしてアウトにする技術。素晴らしいですね。
特に昨年はセリーグのショートで群を抜いていたので、ゴールデングラブ賞も確実だと思ったんですけどね…(結果なぜか坂本選手に奪われてしまうという… ゴールデングラブ賞の存在意義とは…)
ここで、選手の守備指標を図るUZR(アルティメット・ゾーン・レーティング)に関して、京田選手の成績を振り返ってみると、
- 2017年(1年目) +6.8
- 2018年(2年目) +5.9
- 2019年(3年目) +16.6
- 2020年10月18日現在 +9.4
これを見ると、いかに京田選手が守備で貢献しているのかがわかると思います。UZRは同じ守備位置の平均的な選手が守る場合と比較して、どれだけの失点を防ぐことができたかを相対評価する指標であり、プラスであるほど失点をなくし、マイナスであるほど失点を増やしてしまっていることがわかります。
相手の守備能力による部分が多いので、年によってプラスマイナスの幅が大きく変動しますが、京田選手の場合は全ての年において失点を減らす守備をしていることがわかりますね。今年はゴールデングラブ賞を何としてでも獲っていただきたいですね。
2位:安達了一選手(オリックスバファローズ)
2位はオリックスの安達選手です。
2011年オリックスからドラフト1位指名で入団しました。2013年から遊撃手としてスタメンに定着し、2014,2015年はレギュラーとして出場し続けてきました。
しかし、2016年の序盤に、国指定の難病である潰瘍性大腸炎に苦しみ、入院を余儀無くされました(最近では安倍晋三前首相が退任する際に、この難病に罹患していることが話題になってましたね…)。その後試合に復帰するも再び再発したりと闘いながら活躍し続けています。
そんな安達選手ですが、1番の武器は広い守備範囲と難しい打球も華麗に捌いてアウトにする能力です。ファンからは「安達の守備はもっと評価されてもいい」「安達の守備の素晴らしさがもっと広まってほしい」という意見を良く聞きます。実は安達選手もゴールデングラブ賞は1度も受賞されたことがない不遇?な選手です(まぁ福岡ソフトバンクホークス今宮健太選手の身体能力を活かしたド派手な守備にどうしても票が集まってしまうのは無理もないですが… もちろん今宮選手も素晴らしい遊撃手ですよ)。
安達選手の守備動画はこちらから↓
いかがでしょうか。特に後ろ向きでも打球をしっかりキャッチするところ、難しいショートバウンドを好プレーに見せないように捌いてアウトにするシーンはとても魅力がありますね。
最後に安達選手のUZRをまとめておきます。
- 2014年(3年目) +22.2
- 2015年(4年目) +26.1
- 2016年(5年目) +14.8
- 2017年(6年目) +11.6
- 2018年(7年目) +9.4
- 2020年10月18日現在 +6.1
これを見ると、安達選手は常に失点を減らす守備のキーマンであることがわかります。特に2014,2015年は20点以上の失点を減らしている「エゲツない」守備力を発揮していたことがわかりますね(これでもゴールデングラブ賞を獲れない厳しい現実…)。
2016年からは潰瘍性大腸炎と闘いながらなのでフルで出場することは厳しく、数値も落ちてしまいましたが、それでも守備力は顕在でオリックスには欠かせない選手であることに変わりません。年齢的にはベテランの域に入ってきましたが、若手に負けずに頑張ってほしいなと思います。
1位:源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)
1位は西武の源田選手です。もう周りのほとんどが認める日本を代表する名手ですね。2016年西武からドラフト3位で入団しました。
2013〜2016年の西武は遊撃手事情に悩まされ、「所沢遊撃隊」という、「試合に出るけど固定にまで至らない選手の集まり」が話題になっていました。その悩みの種を一瞬で吹き飛ばしたのが源田選手。開幕から遊撃手としてスタメンに出場すると、なんと全試合遊撃手としてフルイニング出場を達成。課題と言われていた打撃でも.270で穴はなく、俊足を活かして37盗塁、そしてドラフト時から注目されていた守備力で一気にレギュラーとして大活躍。文句なしの新人王を獲得しました。
2018年も走攻守全てにおいて大活躍を収め、新人から2年連続遊撃手でフルイニング出場を達成するという史上初の快挙を成し遂げました。また守備では遊撃手のシーズン捕殺(アウトにした回数)の記録を更新するなどトップクラスの成績を残し、西武をリーグ優勝に導きました。そして、ゴールデングラブ賞も受賞しました。2019年はフルイニング記録が途絶えるも走攻守で活躍を収め2年連続リーグ優勝に導き、今年は昨年まで主将としてチームを引っ張った秋山翔吾選手が大リーグに挑戦することとなり、主将の座を受け継ぐこととなりました。
ここまで経歴をザッと説明しましたが、源田選手の最大の武器は「ダントツの守備力」。守備範囲の広さや身体能力、そして正確な送球を武器にたくさんのアウトを奪い、相手チームからは嫌がられ、味方チームからは賞賛される選手になりました。その規格外な守備力から、プロ野球ファンの中では、
#源田たまらん
というハッシュタグ、ワードが日常的に飛び交っています。
源田選手の守備動画はこちら↓
いや、たまらんわ…
とにかくどんな打球もしっかり捌き、一塁手が構えたミットにめがけて綺麗な送球を送る姿は「遊撃手の最大のお手本」ですね。
そんな源田選手のUZRをまとめると、
- 2017年(1年目) +21.5
- 2018年(2年目) +30.9
- 2019年(3年目) +23.2
- 2020年10月18日現在 +13.4
いずれの年も、全遊撃手の中で首位です(驚愕)。特に2018年は30点も失点を阻止する守備力… レベルが違いすぎますね…
これからもたまらん守備をどんどん見せて行っていただきたいですね。
おまけ:源田選手が守備の名手として活躍し続けている要因となっている練習
ここで、なぜ源田選手が守備の名手として活躍しているのかについて、この2つの練習方法が大きな要因と言われています。参考としてこちらの動画をどうぞ。
1つがヘキサゴンボール(リアクションボール)を用いた練習です。これはグラウンドの不規則なバウンドに対応するために用いられます。どこに飛んで行くのかわからないため、常に低い姿勢で構えながら、向かってくるボールを最後まで目で追う癖をつけられます。
もう1つがテニスボールを用いた練習です。これは早い打球でも素早く対応できるようにするため用いられます。またテニスボールは野球ボールよりも滑りやすいため、しっかり捕球する癖もつけられます。
源田選手は社会人時代(トヨタ自動車)にこの2つの練習を行ったことで守備力が向上し、球界を代表する名手へステップアップされたとのことです。プロになられてからも練習を欠かさずやっているとのことです。守備がうまくなりたい選手や球児たちにはとてもおすすめな練習方法ですね。
まとめ:遊撃手は守備職人の華
いかがでしたでしょうか?
今回は個人的に守備がうまい遊撃手Top3を挙げてみました!
今回紹介した3選手の中にも守備の上手い遊撃手はたくさんいます。
皆様も遊撃手の守備に注目しながら、野球を楽しんでみてください!
今回はここまでとなります!ご覧いただきましてありがとうございました!
p.s. 二塁手Top3はこちらから!